2005年 01月 19日
イギリスの食べ物 |
ロンドンでは今回(も)まともな物は食べていません。映画とかお芝居とかフットボールの試合とか時間と場所が決められた予定が入っていると、行った先で合間にすますということになってしまうからです。
ホテルがイングリッシュ・ブレックファスト付きだったので朝たっぷり食べると昼食は入らなくなるから、夕食の心配だけすればよかったしね。
というわけで元旦の夜は機内食でお腹いっぱいだからと映画館で水だけ。
2日は Old Vic Theatre のあるウォータールーの駅構内のパブで Wrap なるものを。何かと思ったらタコスの皮で鶏肉とアボカド(だったかな)を巻いたものでした。友人のKさんはパスタにしたんですが、これがまあ日本だったら2人分かというほどの量。同じ味のものを一度にあれだけ大量になんて食べられません、普通。
3日はバービカン・センター内のカフェテリアで。ここは温かいおかずの定食が3~4種類あったので豚肉とりんごの煮たのに新じゃがを茹でてバターをからめたものと紫キャベツを蒸したものが添えてあるのを。これがまあどれにもほとんど味がついてないんだけど、朝食のベーコンやソーセージ、ベイクドビーンズがどれもこれも超しょっぱくてそろそろ体内塩分が過剰になってきていたので妙においしくいただけました。素材そのものの味がしてほっとするというか。
4日はどうしたんだっけか。そうだ、センズベリーでチーズときのこのパイとドーナツを買って映画(ブリジット・ジョーンズ2)を見ながら食べたんでした(^_^;)。でも、このパイおいしかった。暖めて食べられたらもっとおいしかったと思う。うちの近所でも売ってるといいのにな。
さて、5日にオックスフォードに移動すると事情ががらっと代わります。映画は2回見たけど、どちらかというと観光の合間の足休めという感じだから、それほど時間には縛られないし、初めての街だとおいしいレストランを探すのも観光の一部になるのでパスできません。
夕方いったんホテルに帰り、レセプションのお兄さん(いかにも学生のアルバイト風)に「この近くでいいレストランはない?」と聞いたら、High Street に面した Old Bank Hotel 1階の Quod が誰に勧めても評判がいいよ、と教えてくれました。「どんな料理?」と聞いたら「モダン・ブリティッシュとイタリアンってとこかな」と言うので「もうちょっと伝統的な感じの料理が食べられるところはないかなあ?」と聞いたら、「僕にはわからない」と言われてしまい、思わず、「そりゃそうよね。あなた若いものね」と苦笑してしまいました。
まあ初日ですし折角のお勧めなので Quod に行ってみました。広い店内は木の床とがっちりした黒っぽい木のテーブルで古めかしいけどカジュアルな感じ。店員さんたちも白と黒のすっきりしたユニフォームできびきび動いていて感じがいいです。
「本日のスープは何?」と聞いたら、「なんとか豆です」と言われ、その「なんとか」がわからないままに注文。あとはほうれんそうとチーズのラビオリの小さいほう(前菜として食べる用とメイン用と選べる)とロケットサラダのサラダ、イタリアビール。食後にエスプレッソ。
初めにパンとオリーブ油を持ってきてくれたので、それをちびちび食べていたらスープが登場。「なんとか豆」は隠元豆でした。おいしかったけど量が~っ! こんな丼みたいなので出さないでほしい。
でもまあラビオリの量が思ったよりずっと少なかったので安心。その代わりロケットサラダの量といったら! 日本でこれだけの量を作ろうと思ったら4袋くらいロケットサラダを買わなくちゃなりません。ふだん好きだけど割高だからちびちび食べてる私にとっては天国みたいなサラダでした。上にのってるパルミジャーノも本物を薄く削ったものでとってもおいしかったし。以上で17ポンド、約3500円。
6日の朝はホテルの朝食がコンチネンタルに。とはいえ、ハムやチーズがいろいろとゆで卵もあるし、パンもトーストのほかに焼きたてでおいしいクロワッサンがくるのでつい食べ過ぎてしまいました。なのでまた昼食抜き。その代わり4時頃お腹がすいてきたので、Broad Street にある The Buttery というファストフードの店でピーカンパイと紅茶を。ファストフードと言ってもここは朝から前を通るたびにショウウインドウに並んでいるサンドイッチがどれもおいしそうで目をつけていたところ。パイもいい味でした。
変な時間に甘いものを食べてしまったので、そのあと映画を見て8時頃ホテルに戻ったのだけれどお腹がそれほどすかない。遠くまで出かけるのもと思ってホテルの近くにあるパブ King's Arms に行ってみました。ここは日本の図書館で借りてコピーしたガイドブックに載ってて、料理もけっこうおいしいと書いてあったので。
しかし、9時近くになってのパブというのはお酒を飲んでる人が圧倒的に多くて、しかもみんなすでに酔っ払ってて、ひとりで食事をするにはあまり居心地がいい雰囲気ではありませんでした。幸い、禁煙ルームというのがあって、そちらは若い学生のグループと、私みたいなひとりの旅行者で食事をしにきてる人だけだったのでそちらに落ち着きます。料理は料理用のカウンンターで注文してお金を払い番号札をもらい、ビールはお酒用のカウンターでまた別に買います。ちょっとめんどくさい。免許の問題なんでしょうか。
お料理はステーキ&スタウトパイ(牛肉の黒ビール煮をパイ皮で包んだもの)にグリーンピースとチップス(ポテトフライ)添え。それに季節のエール。当然ながらテーブルにはチップス用にお酢が置いてあるのですが、ここにはそれ以外にフレンチドレッシングみたいなのも置いてありました。試しにかけてみたけど意外にいけた。
7日はホテルを移動しました。最初のホテルに4泊しようとしたのですが日曜がふさがっているというので別のところに1泊だけというのもなんなので2泊2泊にしたのです。が……大失敗。市街地図からちょっとはみ出る位置にあるなとは思ってたんですが、「オックスフォードの街は小さい」という意識があったため、あまり気にしませんでした。実際に荷物を持って歩いてみたら遠いったらない! 荷物なしなら市内まで徒歩10分といったところですが、スーツケースをごろごろ引きずって(しかもところどころ石畳)だと20分はかかりました。知らない土地だから感覚としてはもっと。で、それだけ苦労して行くほどのところかというと全然そうじゃなくて、ただのB&B。ふたりで泊まれば割安になりますが、ダブルルームのシングル使用だとたいして安くはなりません。まあ、それでもきのうまでに比べたら半分近いけどね(^_^;)。
この日はけっこう戸外を歩き回ったので2時くらいには疲れてしまい、High Street にあるお洒落なカフェ Grand Cafe でお茶をしました。ここはフタヌーンティも出来るようでしたが、さすがにそんな丈夫な胃は持ち合わせていないのでにんじんケーキとアールグレイ。
このにんじんケーキがとびっきりおいしかった。今までイギリスで食べたにんじんケーキって、とにかくベタ甘でちっとも健康的だとは思えないものばかりでしたが、ここのは甘さ控えめ。しかも上に塗ってある練乳クリーム(甘み)、苺の下のクロッテッドクリーム(コク)、さらには飾りみたいにお皿に垂らしてあるフルーツソース(酸味)の3種類をつけながら食べると、それぞれに違う味で新鮮に楽しめるのです。紅茶も大きなポットでたっぷり出てきました。大満足です。
夕食はホテルに近いテムズ河畔のパブ The Head of the River にしました。ここは宿屋にもなっていて、ガイドブックには必ず載っている店ですが、6時ちょっと前に行ったらガラガラでした。調理カウンターも6時にならないと開かないというのでとりあえずバーテンダーお勧めのエールを飲みながらメニューを検分します。せっかくだから魚料理にしようかと思ったんですが、2種類しかなくてひとつは鯖(^_^;)。もうひとつは種類が書いてなくてただ Batterd fish となっているので恐らく白身魚のムニエルだと思うんですが、付け合せがチップス。ちょっともうチップスは見たくなかったのでグリルド・ソーセージのマッシュポテト添えというのにしました。
Caramelized onion and red wine gravy というのがおいしそうだったので。で、実際においしかった。たまねぎの甘みとワインの渋みが合っていて、マッシュポテトにつけて食べると最高でした。ソーセージも朝食に出るのとは違ってそれほどしょっぱくなくておいしかった。でも4本は多いです~。
8日の朝はまたまたイングリッシュ・ブレックファストです。ここはベジタリアン向けもあるということでしたが、私は普通のにしました。ベーコン、マッシュルーム、卵、トマト。トマトが生トマトを焼いたののほかに Plum Tomato というのがあったので試しにそれを注文してみたら、水煮缶のトマトを丸ごとあっためたみたいのが出てきました。でも、これが意外においしくてびっくり。ロンドンで出てきた焼きトマトがおいしくなかったので、こっちのほうがいいかもと思ってしまった。ついでに言うとイギリスは卵もおいしくないですよね。日本でも普通に売ってるのはおいしくないけど、最近私は「おいしい卵」というのを買うようになって、これはしっかり卵の味がしておいしいのです。それに慣れちゃったせいかどうもイギリスでは卵がおいしく感じられませんでした。特にスクランブル。あれは牛乳が混ぜてあるのでしょうか? 妙に白っぽいのは? ニュージーランドで食べたスクランブルは逆に卵黄が加えてあるのかと思うほど真っ黄色でした。卵は圧倒的にNZのほうがおいしいです。
この日はインフォメーションでもらったグルメガイドに載っていたシーフードの店に行くつもりだったので、無理に昼食をとるのはやめ、アシュモレアン美術館のカフェテリアで休憩しながらガス入りの水を飲んだだけ。あとは飴をなめながら歩き回っていました。
上記の店は街の北のはずれにあるジェリコ地区という、お洒落なレストランが集まっているので人気の界隈にあります。グルメガイドに載っている店のほとんどがこの地区にありました。旅行者ではなくて住んでいる人が金曜の夜おいしいものを食べに行くところ、という感じ。旅行者にはちょっと不便です。特に私のホテルとは正反対の位置にあたるので帰りは徒歩30分くらいかかってしまいました。タクシーを呼べばよかったのかもしれないけど、オックスフォードって一歩通行やら歩行者天国やらがやたらと多くて、街の中を車で移動するという感覚がないようなんですよね。実際、外から車で来る人にも街外れに作った Park & Ride という大駐車場に車を置いて、そこからはバスで市内に入るようにと呼びかけてくるくらいです。
さてさてお待ちかねのシーフード。店の名前は Loch Fyne といい、これは北のほうにある店所有の漁場がある土地の名前らしいです。私が座ったテーブルの横の壁にも Loch Fyne の牡蠣養殖場の写真が飾ってありました。
となるとまずは当然牡蠣。1個から注文できますが生牡蠣はするっと入ってしまうので6個。あとはムール貝のチリとコリアンダー風味蒸し、チップス、グリーンサラダ。それに白ワインです。サービスで出てくるパンはごまをまぶした白パンも胚芽入りのパンも皮がパリパリ中がふっくらですごくおいしい。ついつい食べ過ぎてしまいます。オイスターにはレモンのほかに赤ワインビネガーにエシャロットを刻んで入れたものもついてきました。わりあいあっさりめで小粒の牡蠣でした。
ムール貝は小さめのほうを頼んだのですが、それで正解。大きいのを頼んでいたらどんな鍋が出てきたことやら。白ワインと生クリームで蒸した汁がおいしいのでスープのように飲んでしまいました。最後にデザートは?と聞かれ、アイスクリームくらいなら入るかな、とアマレットのアイスを頼んだらこれが大変なことに。この量を見て泣きそうになりました。なんとか1山だけでも食べたのを褒めてほしい。
おかげで9日はなんとか朝食は食べたものの、あとはもう何も食べる気になれず。空港のアイリッシュパブでエールを1杯やり、機内食の夕食までのつなぎにしました。
年をとって何がつらいって食が細くなることですね。おいしそうなものがたくさんあっても胃が受け付けなくなる。と~っても口惜しいです。でもまあ時間がなくて食べられないような時には便利でもあるんだけど。
ホテルがイングリッシュ・ブレックファスト付きだったので朝たっぷり食べると昼食は入らなくなるから、夕食の心配だけすればよかったしね。
というわけで元旦の夜は機内食でお腹いっぱいだからと映画館で水だけ。
2日は Old Vic Theatre のあるウォータールーの駅構内のパブで Wrap なるものを。何かと思ったらタコスの皮で鶏肉とアボカド(だったかな)を巻いたものでした。友人のKさんはパスタにしたんですが、これがまあ日本だったら2人分かというほどの量。同じ味のものを一度にあれだけ大量になんて食べられません、普通。
3日はバービカン・センター内のカフェテリアで。ここは温かいおかずの定食が3~4種類あったので豚肉とりんごの煮たのに新じゃがを茹でてバターをからめたものと紫キャベツを蒸したものが添えてあるのを。これがまあどれにもほとんど味がついてないんだけど、朝食のベーコンやソーセージ、ベイクドビーンズがどれもこれも超しょっぱくてそろそろ体内塩分が過剰になってきていたので妙においしくいただけました。素材そのものの味がしてほっとするというか。
4日はどうしたんだっけか。そうだ、センズベリーでチーズときのこのパイとドーナツを買って映画(ブリジット・ジョーンズ2)を見ながら食べたんでした(^_^;)。でも、このパイおいしかった。暖めて食べられたらもっとおいしかったと思う。うちの近所でも売ってるといいのにな。
さて、5日にオックスフォードに移動すると事情ががらっと代わります。映画は2回見たけど、どちらかというと観光の合間の足休めという感じだから、それほど時間には縛られないし、初めての街だとおいしいレストランを探すのも観光の一部になるのでパスできません。
夕方いったんホテルに帰り、レセプションのお兄さん(いかにも学生のアルバイト風)に「この近くでいいレストランはない?」と聞いたら、High Street に面した Old Bank Hotel 1階の Quod が誰に勧めても評判がいいよ、と教えてくれました。「どんな料理?」と聞いたら「モダン・ブリティッシュとイタリアンってとこかな」と言うので「もうちょっと伝統的な感じの料理が食べられるところはないかなあ?」と聞いたら、「僕にはわからない」と言われてしまい、思わず、「そりゃそうよね。あなた若いものね」と苦笑してしまいました。
まあ初日ですし折角のお勧めなので Quod に行ってみました。広い店内は木の床とがっちりした黒っぽい木のテーブルで古めかしいけどカジュアルな感じ。店員さんたちも白と黒のすっきりしたユニフォームできびきび動いていて感じがいいです。
「本日のスープは何?」と聞いたら、「なんとか豆です」と言われ、その「なんとか」がわからないままに注文。あとはほうれんそうとチーズのラビオリの小さいほう(前菜として食べる用とメイン用と選べる)とロケットサラダのサラダ、イタリアビール。食後にエスプレッソ。
初めにパンとオリーブ油を持ってきてくれたので、それをちびちび食べていたらスープが登場。「なんとか豆」は隠元豆でした。おいしかったけど量が~っ! こんな丼みたいなので出さないでほしい。
でもまあラビオリの量が思ったよりずっと少なかったので安心。その代わりロケットサラダの量といったら! 日本でこれだけの量を作ろうと思ったら4袋くらいロケットサラダを買わなくちゃなりません。ふだん好きだけど割高だからちびちび食べてる私にとっては天国みたいなサラダでした。上にのってるパルミジャーノも本物を薄く削ったものでとってもおいしかったし。以上で17ポンド、約3500円。
6日の朝はホテルの朝食がコンチネンタルに。とはいえ、ハムやチーズがいろいろとゆで卵もあるし、パンもトーストのほかに焼きたてでおいしいクロワッサンがくるのでつい食べ過ぎてしまいました。なのでまた昼食抜き。その代わり4時頃お腹がすいてきたので、Broad Street にある The Buttery というファストフードの店でピーカンパイと紅茶を。ファストフードと言ってもここは朝から前を通るたびにショウウインドウに並んでいるサンドイッチがどれもおいしそうで目をつけていたところ。パイもいい味でした。
変な時間に甘いものを食べてしまったので、そのあと映画を見て8時頃ホテルに戻ったのだけれどお腹がそれほどすかない。遠くまで出かけるのもと思ってホテルの近くにあるパブ King's Arms に行ってみました。ここは日本の図書館で借りてコピーしたガイドブックに載ってて、料理もけっこうおいしいと書いてあったので。
しかし、9時近くになってのパブというのはお酒を飲んでる人が圧倒的に多くて、しかもみんなすでに酔っ払ってて、ひとりで食事をするにはあまり居心地がいい雰囲気ではありませんでした。幸い、禁煙ルームというのがあって、そちらは若い学生のグループと、私みたいなひとりの旅行者で食事をしにきてる人だけだったのでそちらに落ち着きます。料理は料理用のカウンンターで注文してお金を払い番号札をもらい、ビールはお酒用のカウンターでまた別に買います。ちょっとめんどくさい。免許の問題なんでしょうか。
お料理はステーキ&スタウトパイ(牛肉の黒ビール煮をパイ皮で包んだもの)にグリーンピースとチップス(ポテトフライ)添え。それに季節のエール。当然ながらテーブルにはチップス用にお酢が置いてあるのですが、ここにはそれ以外にフレンチドレッシングみたいなのも置いてありました。試しにかけてみたけど意外にいけた。
7日はホテルを移動しました。最初のホテルに4泊しようとしたのですが日曜がふさがっているというので別のところに1泊だけというのもなんなので2泊2泊にしたのです。が……大失敗。市街地図からちょっとはみ出る位置にあるなとは思ってたんですが、「オックスフォードの街は小さい」という意識があったため、あまり気にしませんでした。実際に荷物を持って歩いてみたら遠いったらない! 荷物なしなら市内まで徒歩10分といったところですが、スーツケースをごろごろ引きずって(しかもところどころ石畳)だと20分はかかりました。知らない土地だから感覚としてはもっと。で、それだけ苦労して行くほどのところかというと全然そうじゃなくて、ただのB&B。ふたりで泊まれば割安になりますが、ダブルルームのシングル使用だとたいして安くはなりません。まあ、それでもきのうまでに比べたら半分近いけどね(^_^;)。
この日はけっこう戸外を歩き回ったので2時くらいには疲れてしまい、High Street にあるお洒落なカフェ Grand Cafe でお茶をしました。ここはフタヌーンティも出来るようでしたが、さすがにそんな丈夫な胃は持ち合わせていないのでにんじんケーキとアールグレイ。
このにんじんケーキがとびっきりおいしかった。今までイギリスで食べたにんじんケーキって、とにかくベタ甘でちっとも健康的だとは思えないものばかりでしたが、ここのは甘さ控えめ。しかも上に塗ってある練乳クリーム(甘み)、苺の下のクロッテッドクリーム(コク)、さらには飾りみたいにお皿に垂らしてあるフルーツソース(酸味)の3種類をつけながら食べると、それぞれに違う味で新鮮に楽しめるのです。紅茶も大きなポットでたっぷり出てきました。大満足です。
夕食はホテルに近いテムズ河畔のパブ The Head of the River にしました。ここは宿屋にもなっていて、ガイドブックには必ず載っている店ですが、6時ちょっと前に行ったらガラガラでした。調理カウンターも6時にならないと開かないというのでとりあえずバーテンダーお勧めのエールを飲みながらメニューを検分します。せっかくだから魚料理にしようかと思ったんですが、2種類しかなくてひとつは鯖(^_^;)。もうひとつは種類が書いてなくてただ Batterd fish となっているので恐らく白身魚のムニエルだと思うんですが、付け合せがチップス。ちょっともうチップスは見たくなかったのでグリルド・ソーセージのマッシュポテト添えというのにしました。
Caramelized onion and red wine gravy というのがおいしそうだったので。で、実際においしかった。たまねぎの甘みとワインの渋みが合っていて、マッシュポテトにつけて食べると最高でした。ソーセージも朝食に出るのとは違ってそれほどしょっぱくなくておいしかった。でも4本は多いです~。
8日の朝はまたまたイングリッシュ・ブレックファストです。ここはベジタリアン向けもあるということでしたが、私は普通のにしました。ベーコン、マッシュルーム、卵、トマト。トマトが生トマトを焼いたののほかに Plum Tomato というのがあったので試しにそれを注文してみたら、水煮缶のトマトを丸ごとあっためたみたいのが出てきました。でも、これが意外においしくてびっくり。ロンドンで出てきた焼きトマトがおいしくなかったので、こっちのほうがいいかもと思ってしまった。ついでに言うとイギリスは卵もおいしくないですよね。日本でも普通に売ってるのはおいしくないけど、最近私は「おいしい卵」というのを買うようになって、これはしっかり卵の味がしておいしいのです。それに慣れちゃったせいかどうもイギリスでは卵がおいしく感じられませんでした。特にスクランブル。あれは牛乳が混ぜてあるのでしょうか? 妙に白っぽいのは? ニュージーランドで食べたスクランブルは逆に卵黄が加えてあるのかと思うほど真っ黄色でした。卵は圧倒的にNZのほうがおいしいです。
この日はインフォメーションでもらったグルメガイドに載っていたシーフードの店に行くつもりだったので、無理に昼食をとるのはやめ、アシュモレアン美術館のカフェテリアで休憩しながらガス入りの水を飲んだだけ。あとは飴をなめながら歩き回っていました。
上記の店は街の北のはずれにあるジェリコ地区という、お洒落なレストランが集まっているので人気の界隈にあります。グルメガイドに載っている店のほとんどがこの地区にありました。旅行者ではなくて住んでいる人が金曜の夜おいしいものを食べに行くところ、という感じ。旅行者にはちょっと不便です。特に私のホテルとは正反対の位置にあたるので帰りは徒歩30分くらいかかってしまいました。タクシーを呼べばよかったのかもしれないけど、オックスフォードって一歩通行やら歩行者天国やらがやたらと多くて、街の中を車で移動するという感覚がないようなんですよね。実際、外から車で来る人にも街外れに作った Park & Ride という大駐車場に車を置いて、そこからはバスで市内に入るようにと呼びかけてくるくらいです。
さてさてお待ちかねのシーフード。店の名前は Loch Fyne といい、これは北のほうにある店所有の漁場がある土地の名前らしいです。私が座ったテーブルの横の壁にも Loch Fyne の牡蠣養殖場の写真が飾ってありました。
となるとまずは当然牡蠣。1個から注文できますが生牡蠣はするっと入ってしまうので6個。あとはムール貝のチリとコリアンダー風味蒸し、チップス、グリーンサラダ。それに白ワインです。サービスで出てくるパンはごまをまぶした白パンも胚芽入りのパンも皮がパリパリ中がふっくらですごくおいしい。ついつい食べ過ぎてしまいます。オイスターにはレモンのほかに赤ワインビネガーにエシャロットを刻んで入れたものもついてきました。わりあいあっさりめで小粒の牡蠣でした。
ムール貝は小さめのほうを頼んだのですが、それで正解。大きいのを頼んでいたらどんな鍋が出てきたことやら。白ワインと生クリームで蒸した汁がおいしいのでスープのように飲んでしまいました。最後にデザートは?と聞かれ、アイスクリームくらいなら入るかな、とアマレットのアイスを頼んだらこれが大変なことに。この量を見て泣きそうになりました。なんとか1山だけでも食べたのを褒めてほしい。
おかげで9日はなんとか朝食は食べたものの、あとはもう何も食べる気になれず。空港のアイリッシュパブでエールを1杯やり、機内食の夕食までのつなぎにしました。
年をとって何がつらいって食が細くなることですね。おいしそうなものがたくさんあっても胃が受け付けなくなる。と~っても口惜しいです。でもまあ時間がなくて食べられないような時には便利でもあるんだけど。
by timeturner
| 2005-01-19 22:49
| 食物
|
Comments(0)