2006年 03月 03日
ヒストリー・オブ・バイオレンス |
きのうは例によってヤフオクで落札した招待状で「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の試写会を神保町の一ツ橋ホールで見てきました。
すでに2月28日に最初の試写会が有楽町のよみうりホールで行われたあとですし、他にも新橋ほかいくつかの会場があったので、満員で入れなくなるとは思わなかったのですが、過去に苦い経験があり、仕事が休みの日でもあったので、開場時間の6時半よりずっと前、5時15分くらいに行ってみました。
ホールは3階だったのでエレベーターで上がっていくと、ホールの入口には誰もいなかったのですが、奥のほうから人の話し声が聞こえてきます。その声をたどっていくと非常階段があり、そこに7~8人の人たちが床に座り込んでいました。みんなお尻の下に新聞紙を敷き、思い思いに漫画を読んだりイヤホンで何かを聞いたり、話しこんだり、いかにも並び慣れていますという風情。
ちょっとの間迷いました。だって、だって、あまりにもクローネンバーグとかけ離れた印象の人たちばかりだったんですもの。先頭のふたりはニット帽をかぶり、綿入れのようなものを着たお婆さんふたりです。よく田舎のほうから野菜なんかを背負って売りに来るお婆さんたちがいますけど、まさにああいうタイプ。そのふたりに話しかけているのは20代半ばくらいのオタクを絵に描いたような感じの男性で、この人は私が着いたときから開場になるまでずっと、ノンストップで自分がいかに映画ファンであるかを滔々と二人のお婆さんたちにまくしたてていました。お婆さんたちの声はほとんど聞こえてこなかったので、おそらく独演会みたいなものだったんだと思います。その後には50代後半から60代くらいの主婦っぽい女性二人連れ。それから競馬場でよく見かけるタイプの服装、年恰好の男性が2~3人続いて、次が私でした。
私のすぐ後ろにはパンツの上からピンクの派手な花柄のピラピラしたスカートを履き、少女っぽい帽子をかぶった50代くらいの女性と20代男性のカップル(?)。このふたりはアイスクリーム、キッチン南海で買ってきたと思しきミックスフライ弁当、ジュースなど持参で、来るなり床に座り込んでピクニックを始めました。女性のほうはときどき、男性の別にどうということのない問いかけに怒ったように「キーッツ」というような叫び声に近い反応を返していて、とても会話がなりたっているとは思えないのですが、ふたりとも楽しそうでした。
この映画の試写会にはそれこそあらゆる媒体を通して申し込んだのに1枚も当たりませんでした。ヴィゴもショーンも載っていない「CUT」まで買って応募したのに・・・。友人も同様。ふたりで「年齢でハネられたか?」と言ってたんですが、どうやら違うみたい。あの人たちは一体どうやって試写状を手に入れたんでしょう? すんごい謎。あとから来た人たちはふだんの試写会で見るような人たち(20代~50代の女性二人連れ)だったんですけどね。
開場するとオタク青年はまっしぐらに最前列中央の席をとりにいきました。
原題:A History of Violence(2005)
上映時間:96 分
製作国:アメリカ/カナダ
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ、ハイディ・ヘイズ、ピーター・マクニール、スティーヴン・マクハティ、グレッグ・ブリックほか。
すでに2月28日に最初の試写会が有楽町のよみうりホールで行われたあとですし、他にも新橋ほかいくつかの会場があったので、満員で入れなくなるとは思わなかったのですが、過去に苦い経験があり、仕事が休みの日でもあったので、開場時間の6時半よりずっと前、5時15分くらいに行ってみました。
ホールは3階だったのでエレベーターで上がっていくと、ホールの入口には誰もいなかったのですが、奥のほうから人の話し声が聞こえてきます。その声をたどっていくと非常階段があり、そこに7~8人の人たちが床に座り込んでいました。みんなお尻の下に新聞紙を敷き、思い思いに漫画を読んだりイヤホンで何かを聞いたり、話しこんだり、いかにも並び慣れていますという風情。
ちょっとの間迷いました。だって、だって、あまりにもクローネンバーグとかけ離れた印象の人たちばかりだったんですもの。先頭のふたりはニット帽をかぶり、綿入れのようなものを着たお婆さんふたりです。よく田舎のほうから野菜なんかを背負って売りに来るお婆さんたちがいますけど、まさにああいうタイプ。そのふたりに話しかけているのは20代半ばくらいのオタクを絵に描いたような感じの男性で、この人は私が着いたときから開場になるまでずっと、ノンストップで自分がいかに映画ファンであるかを滔々と二人のお婆さんたちにまくしたてていました。お婆さんたちの声はほとんど聞こえてこなかったので、おそらく独演会みたいなものだったんだと思います。その後には50代後半から60代くらいの主婦っぽい女性二人連れ。それから競馬場でよく見かけるタイプの服装、年恰好の男性が2~3人続いて、次が私でした。
私のすぐ後ろにはパンツの上からピンクの派手な花柄のピラピラしたスカートを履き、少女っぽい帽子をかぶった50代くらいの女性と20代男性のカップル(?)。このふたりはアイスクリーム、キッチン南海で買ってきたと思しきミックスフライ弁当、ジュースなど持参で、来るなり床に座り込んでピクニックを始めました。女性のほうはときどき、男性の別にどうということのない問いかけに怒ったように「キーッツ」というような叫び声に近い反応を返していて、とても会話がなりたっているとは思えないのですが、ふたりとも楽しそうでした。
この映画の試写会にはそれこそあらゆる媒体を通して申し込んだのに1枚も当たりませんでした。ヴィゴもショーンも載っていない「CUT」まで買って応募したのに・・・。友人も同様。ふたりで「年齢でハネられたか?」と言ってたんですが、どうやら違うみたい。あの人たちは一体どうやって試写状を手に入れたんでしょう? すんごい謎。あとから来た人たちはふだんの試写会で見るような人たち(20代~50代の女性二人連れ)だったんですけどね。
開場するとオタク青年はまっしぐらに最前列中央の席をとりにいきました。
原題:A History of Violence(2005)
上映時間:96 分
製作国:アメリカ/カナダ
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ、ハイディ・ヘイズ、ピーター・マクニール、スティーヴン・マクハティ、グレッグ・ブリックほか。
by timeturner
| 2006-03-03 22:56
| 映画
|
Comments(6)
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Saki
at 2006-03-04 15:33
x
ほんと、怪しかったですね。
後ろの2人、そんなカップルだったとは顔まで見なかったから気づかなかった(^_^;)。
そういえば、黒地に黒いボールペンで宛名書きされた試写状だってかなり怪しかったじゃないですか(笑)。
後ろの2人、そんなカップルだったとは顔まで見なかったから気づかなかった(^_^;)。
そういえば、黒地に黒いボールペンで宛名書きされた試写状だってかなり怪しかったじゃないですか(笑)。
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shoh
at 2006-03-04 16:41
x
Sakiさん
そうそう、あの光にかざして見なければ読めない宛名ね(^_^;)。まあ好意的に考えれば宛名シールを貼るつもりだったのが入力が間に合わず、白いペンを買いにいくゆとりもなかったのかもしれないけれど。会場にいたスタッフの様子を見ても、熱意にあふれた感じのいい若者たちだったけれどプロらしさがなかったです。きっと社内全体がああいう感じなんじゃないかしら?
それにしても先頭2人のお婆さんたちの感想を聞きたかったです。どこからどこまでまっとうで地道に生きている人たちに見えましたが、実は年季の入ったクローネンバーグファンで「今回はグロいシーンが少なくて物足りなかった」とか言われたりして(^_^;)。
そうそう、あの光にかざして見なければ読めない宛名ね(^_^;)。まあ好意的に考えれば宛名シールを貼るつもりだったのが入力が間に合わず、白いペンを買いにいくゆとりもなかったのかもしれないけれど。会場にいたスタッフの様子を見ても、熱意にあふれた感じのいい若者たちだったけれどプロらしさがなかったです。きっと社内全体がああいう感じなんじゃないかしら?
それにしても先頭2人のお婆さんたちの感想を聞きたかったです。どこからどこまでまっとうで地道に生きている人たちに見えましたが、実は年季の入ったクローネンバーグファンで「今回はグロいシーンが少なくて物足りなかった」とか言われたりして(^_^;)。
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timmy
at 2006-03-04 19:42
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なんか、その後ろのカップル、、、「オリバー・ツイスト」の試写会でみたことがあるかもしれない。。。ずいぶん年が離れてるなー、面白いカッコだなぁと思った人がいて、印象が似てるです。確か食べ物も完備だった(笑)
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shoh
at 2006-03-04 20:58
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Ken
at 2006-03-07 04:06
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世の中には試写会マニアつのもいるらしいよ。
マニアなら確実な入手方法とかも知ってるのかもね。
マニアなら確実な入手方法とかも知ってるのかもね。
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timeturner at 2006-03-07 20:51
試写会マニアねえ、いるでしょうねえ。ただで好きな映画が見られるんですものね。試写会情報だけのサイトなんてのもあるしね。おそらくインターネットで応募するよりもハガキのほうが当たる確率高いんだろうなあ。前のほうに並んでいた人たちを見ててそう思いました。