2006年 01月 20日
ロード・オブ・ドッグタウン |
うかうかしているうちに先日もらったシネリーブル池袋の招待券の期限が近づいてきて、しかも上映作品の中で見たいものはひとつだけになっていたので、友人を誘って表題の作品を見てきました。
この館には初めて行ったんですが、池袋駅西口のメトロポリタンプラザの中にあり、スクリーンは2つ。もうひとつのほうでは「銀色の髪のアギト」というアニメ作品を上映していました。館内のショップの品揃えを見ると、どうやらアニメと韓国映画に力を入れているようです。どちらも堅実に集客できますもんね。でも「ブロークバック・マウンテン」もここでやるらしい。ゴールデングローブ賞もとっちゃったし、きっとアカデミーもとるだろうし、こんな小さい(180席と130席)館で大丈夫なんでしょうか。
さて、映画についてです。
スケートボードの新しい形を生み出し、70年代アメリカの若者文化に革命をもたらしたと言われる「Z-BOYS」のオリジナルメンバー3人を主人公に描いた青春物語。脚本を書いたステイシー・ペラルタはメンバーのひとりで、現在は映画監督として活躍しているそうです。3人の中でひとりだけ生真面目で働き者でちょっと浮いた存在。映画の中ではさらさらストレートのブロンド長髪、まるで昔のネルソン兄弟みたいでちょっと自分を美化してるのかなあ、と思ってたら、最後にちょっとだけ写された実物のフィルムでもかっこよかった。他の2人も俳優(片方の子は若い頃のデカプリオに似てた)が演じた子たちよりかっこよくて、当時はきっとものすごいスターだったんだろうなあと納得しました。
映画のZ-Boys
本物のZ-Boys
年のせいか、若い子たちが一生懸命何かに打ち込んでる姿を見るだけでうるうるしてくるんですが、ドッグタウンと呼ばれていたカリフォルニア・ヴェニスの貧困地域でサーフィンとスケートボードと友情だけに支えられて生きる彼らはとっても愛おしかったです。ただ、それを取り巻く大人たちの描き方があまりにもステレオタイプで底が浅く、少年たちが生き生きとしているだけにちょっと興ざめでした。
少年たちのメンター(反面教師としても)役として描かれているサーファーショップのオーナーを演じるヒース・レジャーも上っ面だけ70年代のヒッピー崩れをなぞったみたいでがっくり。でもまあ実際にもこういう奴だったのかもしれないなあ。現実の世界にそうそう理想的なリーダーなんていないですもんね。子供の頃はかっこいいと思ってた人が大人になって振り返ると小物だったって気づくようなものかも。
この映画の見所はなんといってもスケートボードのシーンです。運動神経ゼロの私はボードの上に乗ることさえ無理だとは思いますが、物凄いカーブを滑るように走る姿を見ていると「ああ、気持ちよさそうだなあ」と心の底から思ってしまいました。私にはなぜかサーフィンより訴えるものがあった。濡れなくてすむからかしら。
それにしても競技会で滑るのに使う音楽がブラック・サバスというのはいくらなんでも無理だろうと思います。
原題: Lords of Dogtown(2005)
上映時間: 107 分
製作国: アメリカ/ドイツ
監督: キャサリン・ハードウィック
出演: エミール・ハーシュ、ヴィクター・ラサック、ジョン・ロビンソン、マイケル・アンガラノ、ニッキー・リード、ヒース・レジャー、レベッカ・デモーネイほか。
この館には初めて行ったんですが、池袋駅西口のメトロポリタンプラザの中にあり、スクリーンは2つ。もうひとつのほうでは「銀色の髪のアギト」というアニメ作品を上映していました。館内のショップの品揃えを見ると、どうやらアニメと韓国映画に力を入れているようです。どちらも堅実に集客できますもんね。でも「ブロークバック・マウンテン」もここでやるらしい。ゴールデングローブ賞もとっちゃったし、きっとアカデミーもとるだろうし、こんな小さい(180席と130席)館で大丈夫なんでしょうか。
さて、映画についてです。
スケートボードの新しい形を生み出し、70年代アメリカの若者文化に革命をもたらしたと言われる「Z-BOYS」のオリジナルメンバー3人を主人公に描いた青春物語。脚本を書いたステイシー・ペラルタはメンバーのひとりで、現在は映画監督として活躍しているそうです。3人の中でひとりだけ生真面目で働き者でちょっと浮いた存在。映画の中ではさらさらストレートのブロンド長髪、まるで昔のネルソン兄弟みたいでちょっと自分を美化してるのかなあ、と思ってたら、最後にちょっとだけ写された実物のフィルムでもかっこよかった。他の2人も俳優(片方の子は若い頃のデカプリオに似てた)が演じた子たちよりかっこよくて、当時はきっとものすごいスターだったんだろうなあと納得しました。
年のせいか、若い子たちが一生懸命何かに打ち込んでる姿を見るだけでうるうるしてくるんですが、ドッグタウンと呼ばれていたカリフォルニア・ヴェニスの貧困地域でサーフィンとスケートボードと友情だけに支えられて生きる彼らはとっても愛おしかったです。ただ、それを取り巻く大人たちの描き方があまりにもステレオタイプで底が浅く、少年たちが生き生きとしているだけにちょっと興ざめでした。
少年たちのメンター(反面教師としても)役として描かれているサーファーショップのオーナーを演じるヒース・レジャーも上っ面だけ70年代のヒッピー崩れをなぞったみたいでがっくり。でもまあ実際にもこういう奴だったのかもしれないなあ。現実の世界にそうそう理想的なリーダーなんていないですもんね。子供の頃はかっこいいと思ってた人が大人になって振り返ると小物だったって気づくようなものかも。
この映画の見所はなんといってもスケートボードのシーンです。運動神経ゼロの私はボードの上に乗ることさえ無理だとは思いますが、物凄いカーブを滑るように走る姿を見ていると「ああ、気持ちよさそうだなあ」と心の底から思ってしまいました。私にはなぜかサーフィンより訴えるものがあった。濡れなくてすむからかしら。
それにしても競技会で滑るのに使う音楽がブラック・サバスというのはいくらなんでも無理だろうと思います。
原題: Lords of Dogtown(2005)
上映時間: 107 分
製作国: アメリカ/ドイツ
監督: キャサリン・ハードウィック
出演: エミール・ハーシュ、ヴィクター・ラサック、ジョン・ロビンソン、マイケル・アンガラノ、ニッキー・リード、ヒース・レジャー、レベッカ・デモーネイほか。
by timeturner
| 2006-01-20 00:49
| 映画
|
Comments(2)
Commented
by
さやか
at 2006-01-22 10:52
x
こういう、一瞬の輝きを切り取ったような映画って、すごく好きなんです~。ああ、見たいなあ。でも、近くでやってる映画館がなくて残念。
スケボーは、はやりはじめのときにやりたかったんですが、絶対に怪我するだろうなと思って、けっきょく手を出しませんでした。そのかわりと言っちゃなんだけど、雪の上なら大した怪我はしないだろうという安易な考えから、スノボを始めました(^^;)。
スケボーは、はやりはじめのときにやりたかったんですが、絶対に怪我するだろうなと思って、けっきょく手を出しませんでした。そのかわりと言っちゃなんだけど、雪の上なら大した怪我はしないだろうという安易な考えから、スノボを始めました(^^;)。
0
Commented
by
shoh
at 2006-01-22 14:40
x
さやかさん
池袋のほかには渋谷のシネマ・ライズでしたけれど、渋谷に出る用事がなければきついですよね。でも、きっとすぐにDVD化されると思います。私ももう一度見たいので借りるつもりです。
スノボは確かに怪我は少なそうだけど寒くて濡れるじゃない? スピードもおそらくスケートボードより出ますよね。私には絶対に無理だなあ。
池袋のほかには渋谷のシネマ・ライズでしたけれど、渋谷に出る用事がなければきついですよね。でも、きっとすぐにDVD化されると思います。私ももう一度見たいので借りるつもりです。
スノボは確かに怪我は少なそうだけど寒くて濡れるじゃない? スピードもおそらくスケートボードより出ますよね。私には絶対に無理だなあ。