2005年 12月 21日
キング・コング |
レディースデイだったので見てきちゃいました~っ! 朝1番の10:30からの回に行ったのですが、チケット売り場に長蛇の列。一瞬あせりましたが朝の回は自由席なのでどんどんさばけてちゃんと開映前に入れました。マリオン11階の日劇だったんですが3分の1くらいの入りでした。客の平均年齢50歳くらい。いや、ほんと。オリジナルの「キング・コング」をリアルタイムで見てるんじゃないかと思われるお爺さんもたくさんいてびっくりしました。
3時間強という長さはもう少し短くできたと思う。LOTRの成功で長くても面白ければ客は観てくれるということがわかったのと、監督ピーター・ジャクソンの発言権が大きくなった結果、がんばれば短くできたのに186分になっちゃったような気がします。初めのほうの30分くらいちょっとだれました。子供はここで集中力が途切れるかも。まあ、私の場合はこの先の冒険を待ちきれないという気分があったせいでもあるんですが。
ナオミ・ワッツがすご~くよかった! きれいだし、可愛いし、ただ悲鳴をあげてるだけじゃない強さとコミカルな面もあるし。このあたりは3脚本家のうちのフラン・ウォルシュとフィリパ・ボウエンのふたりの女性の力が大きいのかもしれませんね。
それにしても彼女の労働力は他の俳優の10倍くらいだったんじゃないでしょうか。もちろんスタントや特撮によるものが大きいんでしょうけど、でも走ったり転んだり大変だったと思う。
髑髏島も素晴らしいです。こちらの想像を遥かに超えた不気味さと神秘性、そして美しさに満ちていて、あっという間に映画の世界に引き込まれます。恐竜がすごいんですよ~。ジュラシックパークよりも迫力あったかも。CG技術があの頃よりも発達してるからね。それにしても気味の悪い生物があとからあとから出てくるところはいかにもPJ好みで笑ってしまいました。
予告を見たときには「冴えない男」と思ったジャック(エイドリアン・ブロディ)も役にぴったりでした。彼よりも船長(トーマス・クレッチマン)のほうがかっこよかったな。ただ、映画の主役はあくまでもコングとアン(ナオミ・ワッツ)なので、他のキャストはそれぞれに生きてきた背景はいろいろで興味深そうなのですが、それが観客にわかるまでには描かれていません。あるいはDVDのときにまた追加映像などがあってそのあたりが肉付けされるのかもしれませんが。
コングは最高でした。アンディ・サーキスがゴラムに引き続いて表情の元になる演技をやったわけですが、ゴラムのときと違って今回はアンディを思い出させる部分はまったくなかった。それだけコングのリアリティがあったということなんでしょうね。最初のうちはとにかく恐ろしいのに、だんだんアンになついてきて笑ったりすねたりする表情がもう可愛くてたまりません。自分の身を挺して愛する女性を守るしねえ。だから最後のほうではもう涙、涙でした。かなりクサいシーンもあるんだけど、コングだから許せちゃう。元の話を知っているからエンパイアステートビルが出てきたときにはワクワクしましたが、どうせだったらオリジナル版を先に見ておくんだったと思いました。これから観る方は絶対そのほうが楽しめると思います。ストーリーの大筋はもうわかってるからネタバレも何もないしね。逆に特撮の進化した部分を楽しめると思う。
唯一不満だったのは映画監督カール役のジャック・ブラック。この人は「ハイ・フィデリティ」を見たとき上手い役者だと思ったのだけれどどうも表情が一本調子。あの独特の寄り目が何度も出てくると最後のほうにはうんざりしてきました。最初のほうはどちらかというとこのカールを中心に話が進行するのですが、その彼に感情移入ができないのはつらいです。後半はコングとアンに焦点が移るので気にならないんだけどね。もうちょっと人間味もある人をキャスティングしたほうがよかったんじゃないかなあ。
字幕は戸田奈津子でした。最初のクレジットに出てきたときに頭の中で「あ~あ」と言った人は何人いたでしょう。例によっていいセリフを勝手に変えてつまらなくしているのが何度かありましたが、セリフよりもアクションの多い映画なのでそれほどボロは出てなかったんじゃないかと思います。
原題: King Kong(2005)
上映時間: 186 分
製作国: ニュージーランド/アメリカ
監督: ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、アンディ・サーキス、ジェイミー・ベル、カイル・チャンドラー、コリン・ハンクス、トーマス・クレッチマンほか。
3時間強という長さはもう少し短くできたと思う。LOTRの成功で長くても面白ければ客は観てくれるということがわかったのと、監督ピーター・ジャクソンの発言権が大きくなった結果、がんばれば短くできたのに186分になっちゃったような気がします。初めのほうの30分くらいちょっとだれました。子供はここで集中力が途切れるかも。まあ、私の場合はこの先の冒険を待ちきれないという気分があったせいでもあるんですが。
ナオミ・ワッツがすご~くよかった! きれいだし、可愛いし、ただ悲鳴をあげてるだけじゃない強さとコミカルな面もあるし。このあたりは3脚本家のうちのフラン・ウォルシュとフィリパ・ボウエンのふたりの女性の力が大きいのかもしれませんね。
それにしても彼女の労働力は他の俳優の10倍くらいだったんじゃないでしょうか。もちろんスタントや特撮によるものが大きいんでしょうけど、でも走ったり転んだり大変だったと思う。
髑髏島も素晴らしいです。こちらの想像を遥かに超えた不気味さと神秘性、そして美しさに満ちていて、あっという間に映画の世界に引き込まれます。恐竜がすごいんですよ~。ジュラシックパークよりも迫力あったかも。CG技術があの頃よりも発達してるからね。それにしても気味の悪い生物があとからあとから出てくるところはいかにもPJ好みで笑ってしまいました。
予告を見たときには「冴えない男」と思ったジャック(エイドリアン・ブロディ)も役にぴったりでした。彼よりも船長(トーマス・クレッチマン)のほうがかっこよかったな。ただ、映画の主役はあくまでもコングとアン(ナオミ・ワッツ)なので、他のキャストはそれぞれに生きてきた背景はいろいろで興味深そうなのですが、それが観客にわかるまでには描かれていません。あるいはDVDのときにまた追加映像などがあってそのあたりが肉付けされるのかもしれませんが。
コングは最高でした。アンディ・サーキスがゴラムに引き続いて表情の元になる演技をやったわけですが、ゴラムのときと違って今回はアンディを思い出させる部分はまったくなかった。それだけコングのリアリティがあったということなんでしょうね。最初のうちはとにかく恐ろしいのに、だんだんアンになついてきて笑ったりすねたりする表情がもう可愛くてたまりません。自分の身を挺して愛する女性を守るしねえ。だから最後のほうではもう涙、涙でした。かなりクサいシーンもあるんだけど、コングだから許せちゃう。元の話を知っているからエンパイアステートビルが出てきたときにはワクワクしましたが、どうせだったらオリジナル版を先に見ておくんだったと思いました。これから観る方は絶対そのほうが楽しめると思います。ストーリーの大筋はもうわかってるからネタバレも何もないしね。逆に特撮の進化した部分を楽しめると思う。
唯一不満だったのは映画監督カール役のジャック・ブラック。この人は「ハイ・フィデリティ」を見たとき上手い役者だと思ったのだけれどどうも表情が一本調子。あの独特の寄り目が何度も出てくると最後のほうにはうんざりしてきました。最初のほうはどちらかというとこのカールを中心に話が進行するのですが、その彼に感情移入ができないのはつらいです。後半はコングとアンに焦点が移るので気にならないんだけどね。もうちょっと人間味もある人をキャスティングしたほうがよかったんじゃないかなあ。
字幕は戸田奈津子でした。最初のクレジットに出てきたときに頭の中で「あ~あ」と言った人は何人いたでしょう。例によっていいセリフを勝手に変えてつまらなくしているのが何度かありましたが、セリフよりもアクションの多い映画なのでそれほどボロは出てなかったんじゃないかと思います。
原題: King Kong(2005)
上映時間: 186 分
製作国: ニュージーランド/アメリカ
監督: ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、アンディ・サーキス、ジェイミー・ベル、カイル・チャンドラー、コリン・ハンクス、トーマス・クレッチマンほか。
by timeturner
| 2005-12-21 19:07
| 映画
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