2018年 07月 07日
ピアノをきかせて |
小学5年生の響音は、中1の姉・千弦の弾くピアノの音色が、楽しく聞こえなくなってしまったことが、気がかりでならない。ピアノコンクールでもよい成績を上げることができず、そのために家族4人の関係もぎくしゃくしてきた。そんなとき、おばの燈子から「ふるさと文化祭」で上演する音楽劇に歌と踊りで参加しないかと誘われた・・・。
なーんて、意地の悪い書き方をしましたが、私は楽しめました。登場人物もみんないい人すぎるし、響音の両親が言うことなんてあまりにもくさくてちょっと赤面しそうになるんですが、なんだろうな、文章の流れがとても自然でスムーズなので、そういうところも嫌味なく聞こえてくるんですよね。
ピアノコンテストで響音たちがいろいろな曲の感想を言い合ったりする場面は、昔だったら子供には縁がなさすぎると言われただろうけど、『蜜蜂と遠雷』がヒットした今ではみんな平気で受け入れられるんじゃな
ピアノをきかせて (文学の扉)
作者:小俣麦穂
イラスト:みやこしあきこ
出版社:講談社
ISBN:4062832488
by timeturner
| 2018-07-07 19:00
| 和書
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