2018年 04月 09日
緑の庭で寝ころんで |
福井の新聞社が発行している情報誌「fu」に連載していたエッセイ4年分に、その他の媒体に掲載されたエッセイを「日々のこと」「本のことなど」「自作について」「羊と鋼と本屋大賞」というテーマごとにまとめて一冊にした、宮下さんのエッセイの集大成のような本。
正直言って「日々のこと」はいらなかったかなと思う。『神さまたちの遊ぶ庭』と重複する部分がけっこうあるし、北海道と福井が行ったり来たりして時間と場所が混乱するために、ベクトルと温度の違うものがぶつかりあっているようで落ち着かない。
でも、それ以外の部分は凄く楽しめた。宮下さんて、やっぱり文章がうまい。子供たちもひとりひとりユニークで、いい子たちで、いい家庭だなあと素直に思える。
本好きな宮下さんの選ぶ本はどれも面白そうで「読みたい本リスト」がまた増えたし、好きな作家や作品が共通していることも多くてうれしかった。『羊と鋼の森』は大好きな作品だから、それにまつわる話は涙なしには読めなかった。宮下さんの飾らず素直な反応も好ましい。それにしても、ストレスで睫毛が抜けるとは知らなかった。
【誤植メモ】 p.252 6行目 自分に中に⇒自分の中に p.325 後ろから3行目 写真もサインもらわなくて⇒写真もサインももらわなくて
緑の庭で寝ころんで
作者:宮下奈都
出版社:実業之日本社
ISBN:4408537179
正直言って「日々のこと」はいらなかったかなと思う。『神さまたちの遊ぶ庭』と重複する部分がけっこうあるし、北海道と福井が行ったり来たりして時間と場所が混乱するために、ベクトルと温度の違うものがぶつかりあっているようで落ち着かない。
でも、それ以外の部分は凄く楽しめた。宮下さんて、やっぱり文章がうまい。子供たちもひとりひとりユニークで、いい子たちで、いい家庭だなあと素直に思える。
本好きな宮下さんの選ぶ本はどれも面白そうで「読みたい本リスト」がまた増えたし、好きな作家や作品が共通していることも多くてうれしかった。『羊と鋼の森』は大好きな作品だから、それにまつわる話は涙なしには読めなかった。宮下さんの飾らず素直な反応も好ましい。それにしても、ストレスで睫毛が抜けるとは知らなかった。
【誤植メモ】 p.252 6行目 自分に中に⇒自分の中に p.325 後ろから3行目 写真もサインもらわなくて⇒写真もサインももらわなくて
緑の庭で寝ころんで
作者:宮下奈都
出版社:実業之日本社
ISBN:4408537179
by timeturner
| 2018-04-09 19:00
| 和書
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