2017年 11月 14日
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ |
シェイクスピア『ハムレット』のローゼンクランツとギルデンスターンは、ハムレットの学友である故に玉座争いに巻き込まれ、終幕で「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」のひとことで片付けられてしまう憐れな脇役。イギリスの劇作家トム・ストッパードはこの二人を主人公に戯曲を書き、自ら上演して、世界中の注目を浴びた。この作品を気鋭の演出家・小川絵梨子の新訳で。
なんとなく難しそうな気がして実際に読んだのは初めて。えーっ、こんなにわかりやすくて面白くていいの?と思ってしまうほど現代的な翻訳だった。もちろん、不条理劇だから台詞のすべてが理解できるわけじゃないんだけど、なんとなくわかった気にさせてくれる。大いに笑わせてもくれる。実際に役者がぽんぽんと台詞を投げかけあうと、もっとおかしいんだろうな。
全体的には「ゴドーを待ちながら」によく似ています。翻訳のせいなのか、もともとなのか、あれよりもっとコミカル。でも、最後にはやりきれない無常観が残る。ただし、原典である「ハムレット」をよく知っていないと笑えないところが多いかもね。
トム・ストッパード (3) ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ (ハヤカワ演劇文庫 42)
原題:Rosencrantz and Guildenstern are Dead
作者:トム・ストッパード
訳者:小川絵梨子
出版社:早川書房
ISBN:4151400427
なんとなく難しそうな気がして実際に読んだのは初めて。えーっ、こんなにわかりやすくて面白くていいの?と思ってしまうほど現代的な翻訳だった。もちろん、不条理劇だから台詞のすべてが理解できるわけじゃないんだけど、なんとなくわかった気にさせてくれる。大いに笑わせてもくれる。実際に役者がぽんぽんと台詞を投げかけあうと、もっとおかしいんだろうな。
全体的には「ゴドーを待ちながら」によく似ています。翻訳のせいなのか、もともとなのか、あれよりもっとコミカル。でも、最後にはやりきれない無常観が残る。ただし、原典である「ハムレット」をよく知っていないと笑えないところが多いかもね。
トム・ストッパード (3) ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ (ハヤカワ演劇文庫 42)
原題:Rosencrantz and Guildenstern are Dead
作者:トム・ストッパード
訳者:小川絵梨子
出版社:早川書房
ISBN:4151400427
by timeturner
| 2017-11-14 19:00
| 和書
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