2014年 09月 02日
バルト三国の旅(9/2)タリン市内 |
(2014年にした旅の話です)
ニュースをチェックしていたら、明日、オバマ大統領がタリンを訪れるので市内は交通規制が行われ、旧市街へのタクシー乗り入れは全面的に禁止されると書いてあった。
明日はホテルからフェリーターミナルへタクシーで行くつもりだったが、そうなると徒歩で行くしかない。地図で見るとけっこう遠いのに。道もよくわからない。そこで、念のためにきょう行ってみることにした。重いスーツケースをもって道に迷い、フェリーに乗り遅れたら大変だもの。
結果として、けっこう歩くことは歩くけれど、平坦な道だし、旧市街の観光客の間を大きなスーツケースをもってすり抜けるのさえクリアできれば、後半は舗装道路なのでなんとかなりそうだとわかった。やれやれ。オバマさんのおかげで余計な運動をすることになったよ。
あとはのんびり、ガイドブックを見ながら観光&ショッピング三昧。
まずはこれまで行っていなかった山の手のほうへ上がっていく。
山の手地区には大きな役所っぽい建物が多い。
展望台からの眺め。
この塔は聖ニコラス(ニグリステ)教会のものかな。
海から離れた丘の上なのに、なぜかカモメがいる。観光客が落とす食べこぼしなど餌が豊富だからだろうか。
アレクサンドル・ネフスキー聖堂(Aleksander Nevski Katedraal)。1901年に帝政ロシアによって建てられたロシア正教の教会。
ここはデンマーク王の庭園のあたりかな。
キーク・イン・デ・キョク。「Kiek in de Kok」というのは、「台所を覗く塔」という意味だそうで、日本で言ったら仁徳天皇の「民のかまどは賑いにけり」みたいな意味合いだろうか。それとももっと監視の意味合いが強かったのかな。
高さ49メートルの塔。この塔の下から17世紀スウェーデン時代に造られた地下道に入ることができるらしいのだが、時間がなくて行けなかったのが心残り。
キーク・イン・デ・キョクの隣の四角い塔はネイツィトルン。「Neitsitorn」は「乙女の塔」という意味で、中世に売春婦の牢として使われたため皮肉ってこう呼ばれたらしい。
3階建ての塔は今ではカフェになっていて、この塔につながっている城壁部分も渡り廊下のようになっていて、ここでもお茶が飲める。塔の中は家族連れの観光客が多くてデパートの大食堂みたいになっていたので、私たちはこっちに避難した。なかなか注文をとりにきてくれないという難はあるものの、いったん飲物をゲットできればずっとほっといてもらえるし、静かなのでとてもいい。
しっかり休んだので下町に戻り、観光・ショッピング再開。
ラエコヤ広場からちょっと裏に入った小道に面した聖霊教会。14世紀の初めに記録が残されている。ピック通りに面した大時計は1684年、タリンで最初に取り付けられた公衆時計だそう。
木彫りの彫像が施された祭壇は15世紀のもの。
下層の人々が訪れる教会だったので、文字の読めない人のために桟敷に聖書の物語が描かれ、「貧者の聖書」と呼ばれていた。
これは何だろう???
聖霊教会近くのHarju通りは、1944年にソ連の空爆を受けてかなりの被害を受けたそうで、そのときのようすを撮った写真が展示されていた。
爆撃の跡を残して修復した建物もあるのかもしれない。これとか。
ラエコヤ広場に面した市議会薬局。1422年の記録にはすでに3人目の主人が載っていたというから、本当に本物の老舗。
今でも営業していて、現役の薬局ではヨーロッパ最古の薬局だそう。とはいえ、今は薬局というより博物館兼土産物店に近い。観光地化してはいるけど古さは本物だから安っぽいところはまるでない。ハーブティーやクラレットが人気らしい。
見上げると装飾天井。
床のこの絵は店内に展示されているものの説明らしいけど、読めない。上の写真の天井から下がっていたのはワニらしい。
日本の薬棚よりずっと大きい。
同じビルの隣の入口はレストラン。ここ、行ってみたかったな。
聖ニコラス(ニグリステ)教会。13世紀前半に船乗りの守護聖人に捧げて建てられた。1944年にソ連の空襲で破壊され、オリジナルの内装は残っていない。現在は博物館としてパイプオルガンのコンサートに使われている。
近くの緑地にいた鳥。コクマルガラス?
大ギルドの会館(エストニア歴史博物館)の入口扉。ライオンのノッカーは1430年作の青銅製で、右左で対になっている。
疲れてきたので老舗の菓子屋マイアスモック(Maiasmokk)でケーキとコーヒー。タリン最古のカフェで、古風なインテリアがすてきだけど、観光客で満員だから、あまり落ちつけない。
きんきらきんのブラックヘッド友愛会の会館(Mustpeade Maja)。リーガでもブラックヘッドの会館は派手だったっけ。独身者が集まるところだからなのか? 16世紀にオランダ・ルネッサンス様式に改築された建物の外壁は、騎士の姿をした友愛会のメンバーやハンザ都市の紋章など、さまざまなレリーフで飾られている。
守護聖人が彫られたカラフルなドアは17世紀のもの。
聖オレフ(オレヴィステ)教会(Oleviste Kirik)。13世紀の半ばから記録にあるノルウェーの聖人王を祀った教会。
リーガに三人兄弟と呼ばれる中世の住宅があったけど、こちらは三人姉妹。やはり15世紀に建てられた住宅(商家)の集合体。ハンザ都市リューベックの法律に従って、住宅は建物正面が道路に面するように建てられ、上部に据えられたクレーンで屋根裏の倉庫に物品を引き上げたそう。ここ、今ではホテルになっていて泊まれるらしい。
ふとっちょマルガレータ(Paks Margareeta)と呼ばれる砲塔。直径24メートル、壁の厚さ4.7メートル。その後、倉庫、兵舎、監獄として使われた。ロシア革命の混乱時に火災に遭い、廃墟となったが、その後修復され現在は海洋博物館。
このあたりは公園になっていて、花を植えた区画、野菜を植えた区画があって、ちょっと市民農園の雰囲気。
野外劇場。夏も終わりなので片付けているところみたい。
あとはもう何がどこやら。
これは……映画館の看板ではなくて、ギャラリーみたい。
そのギャラリーの宣伝カー。
夕食はここで食べたのかな?
こんなものを食べたらしい。
ニュースをチェックしていたら、明日、オバマ大統領がタリンを訪れるので市内は交通規制が行われ、旧市街へのタクシー乗り入れは全面的に禁止されると書いてあった。
明日はホテルからフェリーターミナルへタクシーで行くつもりだったが、そうなると徒歩で行くしかない。地図で見るとけっこう遠いのに。道もよくわからない。そこで、念のためにきょう行ってみることにした。重いスーツケースをもって道に迷い、フェリーに乗り遅れたら大変だもの。
結果として、けっこう歩くことは歩くけれど、平坦な道だし、旧市街の観光客の間を大きなスーツケースをもってすり抜けるのさえクリアできれば、後半は舗装道路なのでなんとかなりそうだとわかった。やれやれ。オバマさんのおかげで余計な運動をすることになったよ。
あとはのんびり、ガイドブックを見ながら観光&ショッピング三昧。
まずはこれまで行っていなかった山の手のほうへ上がっていく。
by timeturner
| 2014-09-02 13:53
| 旅行
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