2017年 09月 06日
サイン会はいかが? |
取り寄せを依頼した客に電話をすると「そんな本は頼んだ覚えがない」ということが四件も重なった・・・。『晩夏に捧ぐ』に続く《成風堂書店》シリーズ第3弾。本来の形にもどり、成風堂を舞台に杏子と多絵が書店にまるわる謎をとく。表題作を含む五編を収録。
表題作がいちばん長くて、いわゆるミステリー度も高いのですが、そのわりには犯行の動機も、犯行そのものもたいしたことがなかったかなあ。というか、動機が弱すぎる。
そうはいっても楽しく読めたことは間違いないんですよね。結局このシリーズって、ミステリーとしての完成度よりも、書店というマジカルワールドの舞台裏を覗く楽しさがメインで、そっちがうまく書けていればそれ以外のことは気にならなくなる。
取り寄せトラップ
君と語る永遠
バイト金森くんの告白
サイン会はいかが?
ヤギさんの忘れもの
休む間もなく仕事が次から次へと押し寄せる書店業務の数々は本当に大変そうだけど、そこで働く人たちがみんな本を愛し、書店で働くことに喜びを感じていることもしっかり書かれているので、本好きとしてはほっこりしちゃう。
いまの世の中では本を読む人が少なくなっていると言われているけど、こういう小説がよく読まれているってことは、本を読む人、本が好きな人はちゃんといるんじゃないのって心強く思える。だから読んじゃうのかなあ。
サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
作者:大崎梢
出版社:東京創元社
ISBN:4488487033
表題作がいちばん長くて、いわゆるミステリー度も高いのですが、そのわりには犯行の動機も、犯行そのものもたいしたことがなかったかなあ。というか、動機が弱すぎる。
そうはいっても楽しく読めたことは間違いないんですよね。結局このシリーズって、ミステリーとしての完成度よりも、書店というマジカルワールドの舞台裏を覗く楽しさがメインで、そっちがうまく書けていればそれ以外のことは気にならなくなる。
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ヤギさんの忘れもの
休む間もなく仕事が次から次へと押し寄せる書店業務の数々は本当に大変そうだけど、そこで働く人たちがみんな本を愛し、書店で働くことに喜びを感じていることもしっかり書かれているので、本好きとしてはほっこりしちゃう。
いまの世の中では本を読む人が少なくなっていると言われているけど、こういう小説がよく読まれているってことは、本を読む人、本が好きな人はちゃんといるんじゃないのって心強く思える。だから読んじゃうのかなあ。
サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
作者:大崎梢
出版社:東京創元社
ISBN:4488487033
by timeturner
| 2017-09-06 19:00
| 和書
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