2017年 06月 23日
6月23日 フィレンツェ |
捨て子養育院 Galleria dello Spedale Degli Innocentii⇒サン・マルコ美術館 Museo San Marco⇒お茶⇒昼食⇒リッカルディ宮殿 Palazzo Medici Riccardi⇒メディチ家礼拝堂 Cappelle Medicee⇒夕食(Hosteria Da Ganino)
捨て子養育院は外から見ただけ。アーチのところに飾られている陶板が見ものらしい。でも、駐車している車や自転車が多くて、風情がそがれている。
捨て子はここから受け取ったらしい。
隙間から覗いた中庭。いまは児童保育に関連した施設があるようで、親子連れが入っていった。
サン・マルコ美術館は、美術館というよりは修道院。かつてのドメニコ会修道院の建物で、かの有名なフラ・アンジェリコがいたところ。2階のずらっと並んだ僧室には、フラ・アンジェリコとその弟子によって描かれたフレスコ画がもれなくついてくる。
中庭は、それなりに手入れしているのか、ほったらかしなのかわからないけど、イングリッシュガーデンみたいでいい感じ。
「お静かに」と諫める絵がいくつも描かれているってことは、静かにしない修道僧が多かったってことなんだろうな。なんてったってイタリア人だしね。
この階段を登りきった正面にフラ・アンジェリコの「受胎告知」がある。
修道僧たちが書写した彩色写本Illuminated Manuscriptを展示している部屋もあって、この本(祈祷書)がめちゃめちゃ大きくて厚くて文字が大きい。アカデミアで見た絵でマリアが持っていた本も文字が大きかったけど、これが当時の当たり前だったのだろうか?
装幀もすごい。
ミュージアムショップもあって、ここの壁には最後の晩餐を描いたフレスコ画があって、裏切者のユダをわかりやすいように手前に描いているのが特徴なんだそうだけど、私はそれより猫に目を引かれた。この猫は「こいつが裏切者だよ」って告発しているのかね。いずれにしても、フラ・アンジェリコは猫好きだったにちがいない。
この修道院でもうひとつ有名なのは、サヴォナローラの僧坊があること。贅沢品や美術品を「虚飾」であるとしてシニョリーア広場に集めて焼いた過激な修道院長で、映画「インフェルノ」を見たばかりのFがご執心だったんだけど、本しか読んでない私はまったく思い出せない。
この肖像画、ホビット達と最初に会ったときのアラゴルンみたい。スティーヴ・ペリーにも似てる(ごく一部にしか理解されない例)。
彼は結局、そのシニョリーア広場で火あぶりにされちゃうのよね。その場所を示す銘板が広場にあった。
そういえば、シニョリーア広場でうれしそうに飼い葉を食べていた馬。観光用馬車を引いている馬で、よく訓練されていてとてもおとなしかった。
アパートに戻る途中、駅に行ったSを待って、Fと私は道端のカフェでお茶。ハーブティーを頼んだだけだったのに、なぜかおじさんが揚げパンを出してくれた。ハーブティーについてくるものなのかな。おいしかったんだけど、揚げたてのアチアチで、それを知らずにぱくっと口に入れてしまったものだから、ふたりとも上顎の裏側を火傷してしまい、しばらくの間、食事のたびに不自由することになった。
揚げパンでお腹がいっぱいになってしまったこともあり、昼食はアパートの近所のパニーニ屋でテイクアウトをしてすませた。開店したばかりとみえて、店主のお兄さん、注文が入っていないときは(作るのもこのお兄さんだから)店の外に出て呼び込みをしている。
しばらく休んだのち、Fと私はリッカルディ宮殿へ。外観はそっけないけど、中に入ると豪華。
目玉であるゴッツォリの「東方三賢王の礼拝」は、従者たちの脚がカラフルなのに目を奪われる。まさか塗ってるわけじゃなくて、タイツかレギンスよね。中には靴までつながっているものもあるんだけど、どういう構造になっているんだろう。
アパートに戻ろうとしてメディチ家礼拝堂の前を通りかかったら、今日は休みのはずだったのに入口が開いてる。訊いたら4時半までやってるっていうからあわてて入った。あきらめていたのでラッキー!
君主の礼拝堂の天井。
ミケランジェロの「曙」。きれいだけど男顔だなと思う。
同じくミケランジェロの「夜」。
Fが読んだ本には「ミケランジェロはゲイだったので女の身体を知らず、だからこんな胸になったのではないか」と書いてあったそうだけど、いくらゲイでも芸術家ならモデルの女性の裸くらい見たことがあるのでは。モデルにした女性が実際にこうだったか、あるいはあえて女性をみっともなくしたかったんじゃないのかな(勝手な妄想です)。
夕食は、特に決めずに近所の店を見てまわったんだけど、特にここというところが見つからず、表にテーブルを出していてけっこう人が入っている店に決めてしまった。常連が多い店で、最初は満員と言われたけど、室内でいいといったらOKになった。こっちの人ってほんとに外で食べるのが好きだよね。
チキンを焼いたの、リンゴのサラダ、全く覚えていない何か(パイみたいに見えるもの)を注文したけど、味はいまいちだったかな。全体的に中東風な雰囲気で、こちらが予期していた味と違っていたからかもしれない。
捨て子養育院は外から見ただけ。アーチのところに飾られている陶板が見ものらしい。でも、駐車している車や自転車が多くて、風情がそがれている。
この肖像画、ホビット達と最初に会ったときのアラゴルンみたい。スティーヴ・ペリーにも似てる(ごく一部にしか理解されない例)。
彼は結局、そのシニョリーア広場で火あぶりにされちゃうのよね。その場所を示す銘板が広場にあった。
そういえば、シニョリーア広場でうれしそうに飼い葉を食べていた馬。観光用馬車を引いている馬で、よく訓練されていてとてもおとなしかった。
揚げパンでお腹がいっぱいになってしまったこともあり、昼食はアパートの近所のパニーニ屋でテイクアウトをしてすませた。開店したばかりとみえて、店主のお兄さん、注文が入っていないときは(作るのもこのお兄さんだから)店の外に出て呼び込みをしている。
君主の礼拝堂の天井。
夕食は、特に決めずに近所の店を見てまわったんだけど、特にここというところが見つからず、表にテーブルを出していてけっこう人が入っている店に決めてしまった。常連が多い店で、最初は満員と言われたけど、室内でいいといったらOKになった。こっちの人ってほんとに外で食べるのが好きだよね。
チキンを焼いたの、リンゴのサラダ、全く覚えていない何か(パイみたいに見えるもの)を注文したけど、味はいまいちだったかな。全体的に中東風な雰囲気で、こちらが予期していた味と違っていたからかもしれない。
by timeturner
| 2017-06-23 18:04
| 旅行
|
Comments(2)
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ppjunction at 2017-07-13 22:46
男性のタイツですが〜。
女性のコルセットもそうですが、私もすご〜く気になって(笑)服飾の本を調べたことがあるんですよ〜。ともかく一度はいたら破ける迄脱がなかったそうです。多分絵のタイツはシルクでしょうね。伊達な男のオシャレは履くにも半日がかりだったそうですからー。用を足す場合はそれなりの工夫がタイツにあるのですが、それはちょっと書きづらい、です。
女性のコルセットもそうですが、私もすご〜く気になって(笑)服飾の本を調べたことがあるんですよ〜。ともかく一度はいたら破ける迄脱がなかったそうです。多分絵のタイツはシルクでしょうね。伊達な男のオシャレは履くにも半日がかりだったそうですからー。用を足す場合はそれなりの工夫がタイツにあるのですが、それはちょっと書きづらい、です。
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timeturner at 2017-07-14 12:57
ppjunctionさん
やっぱりあの色っぽい脚は気になりますよね(^^)。
わざわざ調べられていたとはさすがです。
履きっぱなしだったとは思いもよりませんでした。
臭かったでしょうねえ~。
用を足す方法についてはなんとなく想像がつきますが、自分で調べてみます。
教えてくださってありがとうございました!
やっぱりあの色っぽい脚は気になりますよね(^^)。
わざわざ調べられていたとはさすがです。
履きっぱなしだったとは思いもよりませんでした。
臭かったでしょうねえ~。
用を足す方法についてはなんとなく想像がつきますが、自分で調べてみます。
教えてくださってありがとうございました!