2017年 05月 10日
R.P.G. |
住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた・・・。
うわあ、やられた。見事にひっかかったよ。さすがに最後近くになったときには「あ、ひょっとしたら」と思ったけど、それって多分、作者がそうしてくれたからだよね。最後の最後になってからつきつけられるより、そのほうが楽しめるもの。そのあたりの匙加減が絶妙。
最初のうちは掲示板のログが時系列を無視して挿入されるので混乱するけれど、警察関係者が登場してからは、流れにうまく乗れました。
ほとんどが警察署内の取調室を背景にしているので、ものすごく密度の濃い舞台を見せられているような気がしたのですが、解説によると作者自身がミステリー戯曲のようなものを書きたいと思って書いたものだそう。次から次へと新しいことに挑戦し、それを成功させるこの才能。いやほんと、まいりました。
R.P.G. (集英社文庫)
作者:宮部みゆき
出版社:集英社
ISBN:408747349X
うわあ、やられた。見事にひっかかったよ。さすがに最後近くになったときには「あ、ひょっとしたら」と思ったけど、それって多分、作者がそうしてくれたからだよね。最後の最後になってからつきつけられるより、そのほうが楽しめるもの。そのあたりの匙加減が絶妙。
最初のうちは掲示板のログが時系列を無視して挿入されるので混乱するけれど、警察関係者が登場してからは、流れにうまく乗れました。
ほとんどが警察署内の取調室を背景にしているので、ものすごく密度の濃い舞台を見せられているような気がしたのですが、解説によると作者自身がミステリー戯曲のようなものを書きたいと思って書いたものだそう。次から次へと新しいことに挑戦し、それを成功させるこの才能。いやほんと、まいりました。
R.P.G. (集英社文庫)
作者:宮部みゆき
出版社:集英社
ISBN:408747349X
by timeturner
| 2017-05-10 19:00
| 和書
|
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