2017年 01月 02日
チキン! |
小学校六年生の拓は、小さい頃からトラブルに巻き込まれては貧乏くじをひくということが重なり、そのせいで何事も無難にすごすくせがついていた。学校では面倒なことからは身を遠ざけ、ゆるゆると過ごしている。ところが、お隣の麻子おばあさんのところで暮らし始めた孫の真中凛は曲がったことが大嫌いで、言いたいことはなんでもはっきり言うタイプ。この凛が同じクラスに転校してきたために、拓の毎日はとんでもなくデンジャラスなものになってしまった・・・。
あはは、面白~い。凛のすることなすこと極端すぎて、いくらなんでもありえないと思うけど、それに振り回される拓のおろおろぶりがおかしくて笑いながら一気に読んでしまいました。
拓の姿はいまの子供たちを代表しているんでしょうね。いつも周囲の様子をうかがい、空気を読んであたりさわりのないように過ごしている子どもたちは、おそらく息がつまるような毎日を過ごしているはずで、そんな子たちが読んだらさぞすっきりするだろうと思います。あんなふうに思ったことをなんでもポンポン言えたら気持ちいいよね。(年寄りの図々しさで言いたい放題の私が言うのもなんですが)
子供にだって凛のような生き方は無理があるし、この話みたいにうまくいくわけないってわかるけど、でも、ちょっとだけでもこんなふうにならないかなあって心の片隅で思ったりもするんだろうな。
タイトルの「チキン」は今年の干支とは関係なくて(あたりまえ)、英語圏で使われる「臆病者」のこと。凛が拓をそう呼ぶのですが、最初のうち私はてっきり凛が帰国子女だから英語を使っているのだと思っていました。で、読んでるうちに、あれ、ひょっとして「チキン」ってもう日本語?って気がついた。テレビドラマとかお笑いとかで使われてるのかな。
チキン! (文研じゅべにーる)
作者:いとうみく
イラスト:こがしわかおり
出版社:文研出版
ISBN:4580823028
あはは、面白~い。凛のすることなすこと極端すぎて、いくらなんでもありえないと思うけど、それに振り回される拓のおろおろぶりがおかしくて笑いながら一気に読んでしまいました。
拓の姿はいまの子供たちを代表しているんでしょうね。いつも周囲の様子をうかがい、空気を読んであたりさわりのないように過ごしている子どもたちは、おそらく息がつまるような毎日を過ごしているはずで、そんな子たちが読んだらさぞすっきりするだろうと思います。あんなふうに思ったことをなんでもポンポン言えたら気持ちいいよね。(年寄りの図々しさで言いたい放題の私が言うのもなんですが)
子供にだって凛のような生き方は無理があるし、この話みたいにうまくいくわけないってわかるけど、でも、ちょっとだけでもこんなふうにならないかなあって心の片隅で思ったりもするんだろうな。
タイトルの「チキン」は今年の干支とは関係なくて(あたりまえ)、英語圏で使われる「臆病者」のこと。凛が拓をそう呼ぶのですが、最初のうち私はてっきり凛が帰国子女だから英語を使っているのだと思っていました。で、読んでるうちに、あれ、ひょっとして「チキン」ってもう日本語?って気がついた。テレビドラマとかお笑いとかで使われてるのかな。
チキン! (文研じゅべにーる)
作者:いとうみく
イラスト:こがしわかおり
出版社:文研出版
ISBN:4580823028
by timeturner
| 2017-01-02 19:00
| 和書
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