2016年 06月 14日
翻訳家 谷口由美子の茶論トーク『子どもの本・翻訳の歩み事典』 |
友人から教えてもらい、表題の会に参加しました。会場は茗荷谷にあるガレリア カフェ ユウです。という講師を含めて8名のこじんまりとしたアットホームな集まりでした。
谷口由美子さんは《大草原の小さな家》シリーズの翻訳で有名な翻訳家で、ほかにモンゴメリやオルコットなどアメリカ・カナダ児童文学の古典的名作をたくさん訳されています。そういえば『青い城』も谷口訳でした!
茶論トークの前回は『ケティとはるかな旅』、次回は『パットの夢』とご自分が訳された作品をテーマにされることが多いようなのですが、今回は企画・執筆で参加された『子どもの本・翻訳の歩み事典』が刊行されたのを機会に、この本の紹介がてら日本における児童文学の歩みについてお話してくださいました。
この本は、国際子ども図書館の開館記念に開催された展覧会企画が発展したもので、1868年から1979年までの児童文学についてまとめられています。そうか、《現実へのまなざし、夢へのつばさ:現代翻訳児童文学の半世紀》展は、前回の展覧会ではカヴァーしなかった1980年から現在までを重点的にピックアップしているんですね。
谷口さんは話し方も雰囲気もシャキシャキした若々しい方で、児童文学に限らずさまざまなメディアにおける翻訳の話、村岡花子さんが会長をしていらしたころの日本翻訳家協会のエピソード、三谷幸喜翻案の「オリエント急行の殺人」での名前の翻案、日本人的に正しいオペラ「蝶々夫人」の話など、面白い話をたくさん聞かせてくださいました。
外国の小説が日本に入ってきた初期の頃には抄訳や翻案がふつうだったのですが、『若草物語』のマーチ家が進藤家、メグ(マーガレット)が菊枝、ベスが露子(薄命だから)というのには笑いながら感心してしまった。
大学でも教えていらっしゃるのですが、今の学生には『若草物語』が『平家物語』や『今昔物語』みたいに古臭く見えて読む気がおきないという話を聞いて、参加者一同びっくりしました。『噫無情』が 『レ・ミゼラブル』の時代ですから、もっと新しいタイトルが必要なのかもしれませんね。
会費の2000円(飲み物代別)にはお菓子が含まれていて、きょうはミント風味のチョコレートアイスクリーム(美味!)でした。
ひとつ、面白かったのは、隣りに座った方がどこかでお見かけしたことがあるなあと思っていたら、以前通っていたカルチャースクールの事務局の方だったこと。親しくお話したことはなかったのですが、学期の始まりと終わりにはいつも挨拶をされていたのでお顔はしっかり覚えていました。思いがけないところでの再会にお互いびっくりの巻でした。
谷口由美子さんは《大草原の小さな家》シリーズの翻訳で有名な翻訳家で、ほかにモンゴメリやオルコットなどアメリカ・カナダ児童文学の古典的名作をたくさん訳されています。そういえば『青い城』も谷口訳でした!
茶論トークの前回は『ケティとはるかな旅』、次回は『パットの夢』とご自分が訳された作品をテーマにされることが多いようなのですが、今回は企画・執筆で参加された『子どもの本・翻訳の歩み事典』が刊行されたのを機会に、この本の紹介がてら日本における児童文学の歩みについてお話してくださいました。
この本は、国際子ども図書館の開館記念に開催された展覧会企画が発展したもので、1868年から1979年までの児童文学についてまとめられています。そうか、《現実へのまなざし、夢へのつばさ:現代翻訳児童文学の半世紀》展は、前回の展覧会ではカヴァーしなかった1980年から現在までを重点的にピックアップしているんですね。
谷口さんは話し方も雰囲気もシャキシャキした若々しい方で、児童文学に限らずさまざまなメディアにおける翻訳の話、村岡花子さんが会長をしていらしたころの日本翻訳家協会のエピソード、三谷幸喜翻案の「オリエント急行の殺人」での名前の翻案、日本人的に正しいオペラ「蝶々夫人」の話など、面白い話をたくさん聞かせてくださいました。
外国の小説が日本に入ってきた初期の頃には抄訳や翻案がふつうだったのですが、『若草物語』のマーチ家が進藤家、メグ(マーガレット)が菊枝、ベスが露子(薄命だから)というのには笑いながら感心してしまった。
大学でも教えていらっしゃるのですが、今の学生には『若草物語』が『平家物語』や『今昔物語』みたいに古臭く見えて読む気がおきないという話を聞いて、参加者一同びっくりしました。『噫無情』が 『レ・ミゼラブル』の時代ですから、もっと新しいタイトルが必要なのかもしれませんね。
会費の2000円(飲み物代別)にはお菓子が含まれていて、きょうはミント風味のチョコレートアイスクリーム(美味!)でした。
ひとつ、面白かったのは、隣りに座った方がどこかでお見かけしたことがあるなあと思っていたら、以前通っていたカルチャースクールの事務局の方だったこと。親しくお話したことはなかったのですが、学期の始まりと終わりにはいつも挨拶をされていたのでお顔はしっかり覚えていました。思いがけないところでの再会にお互いびっくりの巻でした。
by timeturner
| 2016-06-14 18:15
| 学習
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