2016年 04月 07日
かげゑ歌麿 |
北町奉行所筆頭与力の仙波一之進が追っていた凄腕の殺し屋《月影》の犯罪現場で、記憶を失った娘が発見された。なんとか記憶を取り戻させようと源内に頼んでエレキテルで治療してみたところ、娘はとんでもないことを口にした。父親は歌麿だというのだ・・・。表題作のほかに「さやゑ歌麿」「判じゑ歌麿」の2編を収録。
あれえ?『京伝怪異帖』のあと『源内なかま講』を読むか、こっちを読むか迷ったのですが、刊行順にしようと思ってこっちにしたのですが(とはいっても発行年は一緒で七月と九月の違い)、のっけから知らないエピソードに触れられていて、どうもそれは『源内なかま講』でのことらしい。いやまあ、このシリーズのことだから、ここに書いてから後付けしたのかもしれませんが。
まあでも、気を取り直して読み出せば、あとは問題なく一冊の本として楽しめました。
それにしても歌麿兄さんときたら、仕事の面では頂点まで登りつめたくせに女運はからっきしだねえ、と蘭陽ちゃん風に言いたくなる不運つづきで、気の毒なくらいでした。
でもまあ、そこは娯楽時代小説ですから、終わりよければすべてよし、なんですけどね。それに気の毒になればなるほど強くかっこよくなるという法則(?)が働いて、ほかの連中がかすむくらいの活躍ぶりでした。
かげゑ歌麿 (文春文庫)
作者:高橋克彦
出版社:文藝春秋
ISBN:4167905698
あれえ?『京伝怪異帖』のあと『源内なかま講』を読むか、こっちを読むか迷ったのですが、刊行順にしようと思ってこっちにしたのですが(とはいっても発行年は一緒で七月と九月の違い)、のっけから知らないエピソードに触れられていて、どうもそれは『源内なかま講』でのことらしい。いやまあ、このシリーズのことだから、ここに書いてから後付けしたのかもしれませんが。
まあでも、気を取り直して読み出せば、あとは問題なく一冊の本として楽しめました。
それにしても歌麿兄さんときたら、仕事の面では頂点まで登りつめたくせに女運はからっきしだねえ、と蘭陽ちゃん風に言いたくなる不運つづきで、気の毒なくらいでした。
でもまあ、そこは娯楽時代小説ですから、終わりよければすべてよし、なんですけどね。それに気の毒になればなるほど強くかっこよくなるという法則(?)が働いて、ほかの連中がかすむくらいの活躍ぶりでした。
かげゑ歌麿 (文春文庫)
作者:高橋克彦
出版社:文藝春秋
ISBN:4167905698
by timeturner
| 2016-04-07 19:11
| 和書
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