2015年 10月 21日
サム・ピッグだいかつやく/サム・ピッグおおそうどう |
『おめでたこぶた』『サム、かぜにのる』より先に翻訳刊行されていた《こぶたのサム》シリーズ。重なっている作品はひとつだけ(サム・ピッグのずぼん)なので、どちらも読む価値があります。こっちのイラストのほうがまるまるしていて子豚らしいけど、先に山脇百合子さんのイラストでなじんでしまったので、ちょっと違和感がありました。
サム・ピッグだいかつやく
サム・ピッグのずぼん
サム・ピッグとかっこう時計
サム・ピッグのりんごどろぼう
サムとかかし
大きな家へいったサム
農場で飼われている豚とサムたちきょうだいの違いって、昔の自営農と小作農の違いみたいだなあと思いました。というよりは自立した人間と愚民の違いかもしれない。いろいろな話をしようと楽しみにして訪ねていったサムですが、
サムは、みんながあまりものをしらないのにがっかりしてしまい、まもなくいっしょにいるのにあきてしまいました。ぶた小屋にいるから、あたまのはたらきがだめになったんだな、とサムは考えました。みんな、足はすばしこくうごくし、声も元気がよいのですが、つきあうにはつまらない友だちでした。
って、かなりきついですよね。ひょっとしてうんざりするような人間と遭遇することのあるアトリーの代弁をしているのかな。
サム・ピッグだいかつやく (チムとサムの本)
原題:Sam Pig and Sally、Sam Pig at the Circus、Sam Pig and the Singing Gate(抄訳)
作者:アリソン・アトリー
イラスト:多田ヒロシ
訳者:神宮輝夫
出版社:童心社
ISBN:4494011053
サム・ピッグおおそうどう
アトリーの故郷であるダービシャーの自然を背景にのびのび育つこぶたのサム。いたずらっ子だけど、芯のところはとてもやさしくて、いざというときには勇気もあるサムがすっかり気に入ってしまいました。
サム・ピッグのきゃんぷ
サム・ピッグのたまご
サム・ピッグとこびと
たからもの
サム・ピッグのべっど
サム・ピッグとこだま
サムのやさしさがよく出ているのは「サム・ピッグのべっど」、勇敢さが出ているのは「たからもの」、「サム・ピッグとこびと」には古い家に棲みつき、その家の住人を守るブラウニーという小人が出てきますし、「サム・ピッグとこだま」には昔から伝えられてきた木霊の伝承がいかされています。「サム・ピッグとたまご」のとんでもない発想はいかにもアトリーらしくて、読んでて大喜びしてしまいました。
サム・ピッグおおそうどう (チムとサムの本)
原題:The Adventures of Sam Pig、Sam Pig Goes to Market(抄訳)
作者:アリソン・アトリー
イラスト:多田ヒロシ
訳者:神宮輝夫
出版社:童心社
ISBN:449401107X
サム・ピッグだいかつやく
サム・ピッグのずぼん
サム・ピッグとかっこう時計
サム・ピッグのりんごどろぼう
サムとかかし
大きな家へいったサム
農場で飼われている豚とサムたちきょうだいの違いって、昔の自営農と小作農の違いみたいだなあと思いました。というよりは自立した人間と愚民の違いかもしれない。いろいろな話をしようと楽しみにして訪ねていったサムですが、
サムは、みんながあまりものをしらないのにがっかりしてしまい、まもなくいっしょにいるのにあきてしまいました。ぶた小屋にいるから、あたまのはたらきがだめになったんだな、とサムは考えました。みんな、足はすばしこくうごくし、声も元気がよいのですが、つきあうにはつまらない友だちでした。
って、かなりきついですよね。ひょっとしてうんざりするような人間と遭遇することのあるアトリーの代弁をしているのかな。
サム・ピッグだいかつやく (チムとサムの本)
原題:Sam Pig and Sally、Sam Pig at the Circus、Sam Pig and the Singing Gate(抄訳)
作者:アリソン・アトリー
イラスト:多田ヒロシ
訳者:神宮輝夫
出版社:童心社
ISBN:4494011053
サム・ピッグおおそうどう
アトリーの故郷であるダービシャーの自然を背景にのびのび育つこぶたのサム。いたずらっ子だけど、芯のところはとてもやさしくて、いざというときには勇気もあるサムがすっかり気に入ってしまいました。
サム・ピッグのきゃんぷ
サム・ピッグのたまご
サム・ピッグとこびと
たからもの
サム・ピッグのべっど
サム・ピッグとこだま
サムのやさしさがよく出ているのは「サム・ピッグのべっど」、勇敢さが出ているのは「たからもの」、「サム・ピッグとこびと」には古い家に棲みつき、その家の住人を守るブラウニーという小人が出てきますし、「サム・ピッグとこだま」には昔から伝えられてきた木霊の伝承がいかされています。「サム・ピッグとたまご」のとんでもない発想はいかにもアトリーらしくて、読んでて大喜びしてしまいました。
サム・ピッグおおそうどう (チムとサムの本)
原題:The Adventures of Sam Pig、Sam Pig Goes to Market(抄訳)
作者:アリソン・アトリー
イラスト:多田ヒロシ
訳者:神宮輝夫
出版社:童心社
ISBN:449401107X
by timeturner
| 2015-10-21 23:00
| 和書
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