2015年 02月 23日
不思議な尻尾 |
プロディジィ・ストリートに引っ越したばかりのトムが近所を偵察に行くと、通りの反対端にある大きな屋敷に引っ越し屋のトラックが入っていった。越してきたのは魔法使いのような恰好をした男と、犬のネイキーで、ネイキーには不思議な力が備わっていた・・・。
図書館で見かけて「あれ、マーヒーなのに見たことのないタイトルだな」と思ったら、昨年12月に出た新刊で、マーヒーの遺作だそうです。
ところどころで不要な繰り返しがあったり、最後まで回収されない伏線があったりして、どう考えても完全原稿として遺されたものとは思えないのですが、軽いタッチで気楽に読める内容ではあります。
それに、魔法の犬の尻尾で願いがかなうようになり、自分が偉くなったと勘違いしたトムがやがてその間違いに気づき、自分たちは自然という偉大な魔法の一部にすぎないと気づくあたりはいかにもマーヒーらしい哲学に貫かれています。
不思議な尻尾
原題:Tale of A Tail
作者:マーガレット・マーヒー
イラスト:佐竹美保
訳者:山田順子
出版社:東京創元社
ISBN:4488010385
図書館で見かけて「あれ、マーヒーなのに見たことのないタイトルだな」と思ったら、昨年12月に出た新刊で、マーヒーの遺作だそうです。
ところどころで不要な繰り返しがあったり、最後まで回収されない伏線があったりして、どう考えても完全原稿として遺されたものとは思えないのですが、軽いタッチで気楽に読める内容ではあります。
それに、魔法の犬の尻尾で願いがかなうようになり、自分が偉くなったと勘違いしたトムがやがてその間違いに気づき、自分たちは自然という偉大な魔法の一部にすぎないと気づくあたりはいかにもマーヒーらしい哲学に貫かれています。
不思議な尻尾
原題:Tale of A Tail
作者:マーガレット・マーヒー
イラスト:佐竹美保
訳者:山田順子
出版社:東京創元社
ISBN:4488010385
by timeturner
| 2015-02-23 21:55
| 和書
|
Comments(0)