2015年 01月 13日
ホイアン三日目 |
朝食のあと表の通りに出て、近所の土産物屋(まだ店を開けている途中だった)で絵葉書(1枚5,000ドン)と切手(エアメール用4枚分で54,000ドン)を買い、同じ通りの角にあるカフェVinh Hongへ。ここは何度も前を通って、南国風のしつらえが魅力的なので一度入ってみたいと思ったところでしたが、冬の朝、しかも前日より3、4度気温が低いホイアンではちょっと風通しがよすぎるかも。それでもウェイターのお兄さんは半袖のポロシャツ一枚でえらく陽気に同僚や隣の店の店員さんたちと喋りまくっています。注文をとるにもやたらハイテンションで、クスリでもやってるんじゃないかと思うほど。
ホットのアメリカンコーヒー(55,000ドン)を飲みながら絵葉書を4枚書きましたが、これがけっこう時間がかかった。写真がついている絵葉書はその写真自体がすべてを語ってくれるので、本来は文言なんて必要ないじゃないですか。それをなんとかしぼりだそうと考えているのに、例の切り絵のカードを持った売り子があとからあとから声をかけてくるんですよね。「いらない」と言ってもすぐには引き下がらないから、その相手をするのに気をとられてなかなかハガキ書きが進みませんでした。
ハガキを書き終え、そのあたりの写真を撮りながら歩いていたら、ちょっとそのへんの土産物屋とは違うたたずまいの店を発見。よく見たらきのう行ったReaching Outのショップ部門ではないですか。
中に入るとお茶だけでなく布製品や陶器類がいっぱい。しかも、センスのいいものが多い。それでいて値段はリーズナブル。やたらテンション高くなりました。二階にはキルトやインテリア用の布も置いています。
ここの店員さんたちは商品を勧めたり説明したりしなくてはならないので聴覚ではなく他の部分に障碍のある人たちのようでした。説明をしてくれた青年は片腕がなかったけれど、エコバッグを広げてみせてくれました。商品のことで質問をしたときには、作っている人に聞いてくると言って奥に入っていったので、店内に作業所があって、そこで働いているのも障碍を抱えた人たちなのかもしれません。
11時にホテルに戻ると、なにやら重い瀬戸物を下げた(市場で皿やボウルを買ったらしい)妹が待っていたので、部屋で一緒にWebチェックインを済ませ、昼食へと出かけました。きょうは麺にしようということで、「地球」に出ていたフォー・リエン(Pho Lien)に行ってみたけど見つからない。それじゃあとAPTトラベルの地図に出ていたフー・ティウ(Hu Tieu)に行ってみたけどこれもみつからない。途方にくれて歩いているとAPTトラベルの前に来て、店先に日本人スタッフがいたので聞いてみると、Hu Tieuは屋台なので夕方4時くらいにならないと店を出さないんですって。それじゃあフォーのおいしい店、ほかにないですか?と聞くと、そこの通りを少し先まで行ったフォー・スア(Pho Xua)を勧めてくれました。
ここは欧米人の客が多く、なるほど確かに店内はこぎれいで、店の人たちも英語が堪能です。このあたりの地域は旧市街の外になるのでフリーWifiにはなっていないのですが、店内では提供していて、テーブルの上にパスワードが書いてありました。
フォーの店を探しておきながら、なぜか私は牛肉のミエン(Mien Bo 35,000ドン)。春雨のような麺です。妹はチキンのフォー。別皿にあるのはもやし、きゅうりみたいな野菜を薄切りにしたもの、ミント、ライムです。飲み物はレモンジュース(15,000ドン)。妹の話ではミントはそのままではなく葉をちぎって入れるのが現地風なんだそう。もともとのスープにもハーブがいっぱい入っていて薄味のスープはすごくおいしかった。麺はやっぱりフォーにすればよかったと思ったけど。よく考えてみると、春雨はそれほど好きじゃないんですよね。
腹ごしらえもでき、活力が湧いてきたのでブーツとバッグを受け取りに行きました。これがまたいろいろあったのですが、それは別記事で。
初日にネックレス(300,000ドン)を買って気に入った、日本橋の近くのアクセサリー屋さんMemory Designに行き、ネックレスとおそろいのピアスをイヤリングに替えられるような環をつけてもらって買いました。アクセサリーの店はそこらじゅうにあるのですが、たいていはいかにも土産物という感じで買う気にならない。この店は扱っている品物やディスプレイがお洒落で思わず買いたくなってしまうのです。そういえばここの店員さんはすごくきれいで好みのタイプだった。写真撮らせてもらえばよかったな。
いったん妹と別れ、ホテルに戻って休憩したけど、まだ次の待ち合わせまで時間がある。もう買物も飽きたし、どうしようかなあと考えて、そうだ、もう一度Reaching Out Tea Houseに行ってお茶をしよう! さっきショップのほうに行ったことだし。
というわけで、きょうは通りに近いほうに席をとり、オーガニック栽培のベトナム緑茶(55,000ドン)をいただきました。これについてきたグリーンティー・ココナッツというお菓子がすごくおいしかった。面白いなと思うのは、ここに入ってくるのはたいてい物静かで物を考えていそうな人たちばかりで、カップルで来てもほとんどしゃべらないか小声でぽつぽつと話している。手話で店員さんと会話している人も何人かいました。店のたたずまいが素敵だし、窓が大きく開いているので通りがかる観光客はみんな覗きこみはするのですが、なんとなく気圧されたように通り過ぎてしまう。一度ズリパンにタトゥーの白人男性三人組が入ってきましたが、いったん店の奥まで入っていって、そのまま戻って出て行きました。無理にいついて騒ごうとしないあたりは常識あるよね。
白地に青い模様のアオザイ(寒そう)でおめかしした妹が合流し、しばらくまったりしてから川へと出かけました。ほんとうは夜7時からのディナークルーズを予約していたのですが、ゆうべ妹にクルーズのスタッフからfacebook経由のメッセージが来て(昨年来たときにfacebookフレンドになったらしい)、寒いので7時の客はほかにいないし、そもそもその時間では暗くて何も見えないから5時のクルーズにしたらどうかと言ってきて、それもそうだと早い回に変えていたのです。そのために昼食も軽くすませたし、間食もしていない。
ディナークルーズ用の船(写真奥の赤いランタンが下がっているほう)は遊覧用の船より二回りくらい大きく、ディズニーランドにありそうな感じです。4人掛けのテーブルが8席くらいありましたが、この日は私たちを含めて客は3組。やっぱり冬は集まらないのねえ。
メニューはコースですが、ふたりがそれぞれに選べるのではなく、前菜からひとつ、メインコースからふたつ、サイドディッシュからひとつ、デザートからひとつ選んでそれをシェアする形になります。とはいえ、量はちゃんとひとり分ずつあります。
前菜にカニとアスパラガスのスープ、メインは炭火焼のエビとダックのペッパーソース、サイドディッシュはナスのクレイポット(きのうのリベンジ)、デザートはシナモンケーキにしました。飲み物はパイナップルジュースとスイカジュース。そんなに食べられるかしらと心配したのですが、量は少な目でどれもおいしかったのでまったく問題なし。
ここに限らずベトナムでは量が多すぎて出てきただけでげんなりするような経験はまったくしませんでした。ベトナム人と日本人の胃のサイズは同じらしい。だから太ったベトナム人を見ないんですね。ホイアンにはマクドナルトもケンタッキーもないし。欧米人には足りないんじゃないかと思ったのですが、考えてみれば品数をたくさん頼めるほど物価が安いから、これまた問題ないんですね。
船のスタッフは若い人ばかりで、仕事をしているというより楽しんでやっている雰囲気が伝わってきて気持ちよかったです。他の客2組はカップルだったのであまり邪魔をしないようにしていましたが、私たちは女ふたりだし、妹が片言のベトナム語を話すのでやたらとそばに来てお喋りしていきました。しかし、ベトナム人は発音にうるさい。初心者の妹を相手に「それは違う」と何度も発音をやり直させていました。なんでもベトナムの小学校では発音をメインに教えられるのだそうで、ベトナム人の中にもきちんとした発音ができない人がいるのだそうです。それだけ発音が難しい言語だということなんですね。
クルーズそのものは期待していた夜景はほとんど見られませんでした。夕暮れの空に白いチドリのような鳥が群れになって飛んでいる風景はロマンチックでしたが、日が落ちてしまうとあたりはただひたすら真っ暗。ライトアップしてある橋や夜市のランタンが見えるのかと思っていたのですが、そっちのほうは大きな船は通れず、外側を航行するのです。だから、たまに民家の小さな明かりが見える程度でほぼ真っ暗。いちばん賑やかな船着き場に戻ってきたところで下の写真程度です。ディナークルーズはやっぱり夏のものですね。
それでも、最後には紙の灯篭をひとりにひとつずつくれて、長い棒を使ってそれを川に流すパフォーマンスをひとりずつさせてくれました。サービスでフルーツもつけてくれてひとり580,000ドン(7時のクルーズの料金にしてくれた)は安いと思います。
ハガキを書き終え、そのあたりの写真を撮りながら歩いていたら、ちょっとそのへんの土産物屋とは違うたたずまいの店を発見。よく見たらきのう行ったReaching Outのショップ部門ではないですか。
ここの店員さんたちは商品を勧めたり説明したりしなくてはならないので聴覚ではなく他の部分に障碍のある人たちのようでした。説明をしてくれた青年は片腕がなかったけれど、エコバッグを広げてみせてくれました。商品のことで質問をしたときには、作っている人に聞いてくると言って奥に入っていったので、店内に作業所があって、そこで働いているのも障碍を抱えた人たちなのかもしれません。
11時にホテルに戻ると、なにやら重い瀬戸物を下げた(市場で皿やボウルを買ったらしい)妹が待っていたので、部屋で一緒にWebチェックインを済ませ、昼食へと出かけました。きょうは麺にしようということで、「地球」に出ていたフォー・リエン(Pho Lien)に行ってみたけど見つからない。それじゃあとAPTトラベルの地図に出ていたフー・ティウ(Hu Tieu)に行ってみたけどこれもみつからない。途方にくれて歩いているとAPTトラベルの前に来て、店先に日本人スタッフがいたので聞いてみると、Hu Tieuは屋台なので夕方4時くらいにならないと店を出さないんですって。それじゃあフォーのおいしい店、ほかにないですか?と聞くと、そこの通りを少し先まで行ったフォー・スア(Pho Xua)を勧めてくれました。
ここは欧米人の客が多く、なるほど確かに店内はこぎれいで、店の人たちも英語が堪能です。このあたりの地域は旧市街の外になるのでフリーWifiにはなっていないのですが、店内では提供していて、テーブルの上にパスワードが書いてありました。
初日にネックレス(300,000ドン)を買って気に入った、日本橋の近くのアクセサリー屋さんMemory Designに行き、ネックレスとおそろいのピアスをイヤリングに替えられるような環をつけてもらって買いました。アクセサリーの店はそこらじゅうにあるのですが、たいていはいかにも土産物という感じで買う気にならない。この店は扱っている品物やディスプレイがお洒落で思わず買いたくなってしまうのです。そういえばここの店員さんはすごくきれいで好みのタイプだった。写真撮らせてもらえばよかったな。
というわけで、きょうは通りに近いほうに席をとり、オーガニック栽培のベトナム緑茶(55,000ドン)をいただきました。これについてきたグリーンティー・ココナッツというお菓子がすごくおいしかった。面白いなと思うのは、ここに入ってくるのはたいてい物静かで物を考えていそうな人たちばかりで、カップルで来てもほとんどしゃべらないか小声でぽつぽつと話している。手話で店員さんと会話している人も何人かいました。店のたたずまいが素敵だし、窓が大きく開いているので通りがかる観光客はみんな覗きこみはするのですが、なんとなく気圧されたように通り過ぎてしまう。一度ズリパンにタトゥーの白人男性三人組が入ってきましたが、いったん店の奥まで入っていって、そのまま戻って出て行きました。無理にいついて騒ごうとしないあたりは常識あるよね。
ディナークルーズ用の船(写真奥の赤いランタンが下がっているほう)は遊覧用の船より二回りくらい大きく、ディズニーランドにありそうな感じです。4人掛けのテーブルが8席くらいありましたが、この日は私たちを含めて客は3組。やっぱり冬は集まらないのねえ。
前菜にカニとアスパラガスのスープ、メインは炭火焼のエビとダックのペッパーソース、サイドディッシュはナスのクレイポット(きのうのリベンジ)、デザートはシナモンケーキにしました。飲み物はパイナップルジュースとスイカジュース。そんなに食べられるかしらと心配したのですが、量は少な目でどれもおいしかったのでまったく問題なし。
船のスタッフは若い人ばかりで、仕事をしているというより楽しんでやっている雰囲気が伝わってきて気持ちよかったです。他の客2組はカップルだったのであまり邪魔をしないようにしていましたが、私たちは女ふたりだし、妹が片言のベトナム語を話すのでやたらとそばに来てお喋りしていきました。しかし、ベトナム人は発音にうるさい。初心者の妹を相手に「それは違う」と何度も発音をやり直させていました。なんでもベトナムの小学校では発音をメインに教えられるのだそうで、ベトナム人の中にもきちんとした発音ができない人がいるのだそうです。それだけ発音が難しい言語だということなんですね。
クルーズそのものは期待していた夜景はほとんど見られませんでした。夕暮れの空に白いチドリのような鳥が群れになって飛んでいる風景はロマンチックでしたが、日が落ちてしまうとあたりはただひたすら真っ暗。ライトアップしてある橋や夜市のランタンが見えるのかと思っていたのですが、そっちのほうは大きな船は通れず、外側を航行するのです。だから、たまに民家の小さな明かりが見える程度でほぼ真っ暗。いちばん賑やかな船着き場に戻ってきたところで下の写真程度です。ディナークルーズはやっぱり夏のものですね。
それでも、最後には紙の灯篭をひとりにひとつずつくれて、長い棒を使ってそれを川に流すパフォーマンスをひとりずつさせてくれました。サービスでフルーツもつけてくれてひとり580,000ドン(7時のクルーズの料金にしてくれた)は安いと思います。
by timeturner
| 2015-01-13 18:27
| 旅行
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