2014年 12月 23日
クリスマスのりんご |
クリスマスにまつわる外国の話を集めた短編集ですが、ちょっと変わっているのはお話会で読み聞かせするのに向くお話の本として作られたということ。実は読んでいるときはそれを知らず、なんだかちょっとひっかかる訳文だな、と思っていたのですが、読み聞かせをするのだったらこれでいいのかもしれません。
たかおゆうこさんによる挿絵がいっぱいで、その半数には色がついているので、クリスマス・プレゼントにする本もめざしているのかもしれませんね。きれいな色つきの挿絵を見ながら読むと、やはり幸せな気分になってきます。
ただ、裏表紙に「読んであげるなら4才から、じぶんで読むなら小学校中級から」と書いてあることからもわかるように、読者年齢の設定にかなり幅をもたせているため、ひとりの読者が通して読んだ場合にはちょっとバラバラな感じがします。特に前半はかなり低年齢向きで、大人びた子どもだったら幼稚だと感じそう。
砂糖ネズミときょうだいネズミ/ルース・エインズワース
納屋のクリスマス/F・アーンステイン
小人とくつ屋のむすこたち/メリー・B・パルヴァー再話
ふしぎなクリスマス/ルース・エインズワース
大きな白い子ネコ/リーラ・バーグ再話
あるクリスマスのお話/ヘレン・クレア
小さなモミの木/アリソン・アトリー
クリスマスのりんご/ルース・ソーヤー再話
人形の家/アリソン・アトリー
クリスマスに贈り物をして、それが特別に気に入ると幼子イエスが聖母マリアの腕の中から手を伸ばすという言い伝えについて書いた「クリスマスのりんご」は前に絵本で読んだ記憶があるけれど、何度読んでも感動する。
そんな中でやはりアリソン・アトリーは別格。2編ともすごく楽しめました。「人形の家」は少しルーマー・ゴッデンの『人形の家』に似ている。というより、ルーマ・ゴッデンのほうがアリソン・アトリーのこの話にインスパイアされたのかもしれない。
クリスマスのりんご クリスマスをめぐる九つのお話 (世界傑作童話シリーズ)
作者:アリソン・アトリーほか
イラスト:たかお ゆうこ
編訳:上條由美子
出版社:福音館書店
ISBN:4834027481
たかおゆうこさんによる挿絵がいっぱいで、その半数には色がついているので、クリスマス・プレゼントにする本もめざしているのかもしれませんね。きれいな色つきの挿絵を見ながら読むと、やはり幸せな気分になってきます。
ただ、裏表紙に「読んであげるなら4才から、じぶんで読むなら小学校中級から」と書いてあることからもわかるように、読者年齢の設定にかなり幅をもたせているため、ひとりの読者が通して読んだ場合にはちょっとバラバラな感じがします。特に前半はかなり低年齢向きで、大人びた子どもだったら幼稚だと感じそう。
砂糖ネズミときょうだいネズミ/ルース・エインズワース
納屋のクリスマス/F・アーンステイン
小人とくつ屋のむすこたち/メリー・B・パルヴァー再話
ふしぎなクリスマス/ルース・エインズワース
大きな白い子ネコ/リーラ・バーグ再話
あるクリスマスのお話/ヘレン・クレア
小さなモミの木/アリソン・アトリー
クリスマスのりんご/ルース・ソーヤー再話
人形の家/アリソン・アトリー
クリスマスに贈り物をして、それが特別に気に入ると幼子イエスが聖母マリアの腕の中から手を伸ばすという言い伝えについて書いた「クリスマスのりんご」は前に絵本で読んだ記憶があるけれど、何度読んでも感動する。
そんな中でやはりアリソン・アトリーは別格。2編ともすごく楽しめました。「人形の家」は少しルーマー・ゴッデンの『人形の家』に似ている。というより、ルーマ・ゴッデンのほうがアリソン・アトリーのこの話にインスパイアされたのかもしれない。
クリスマスのりんご クリスマスをめぐる九つのお話 (世界傑作童話シリーズ)
作者:アリソン・アトリーほか
イラスト:たかお ゆうこ
編訳:上條由美子
出版社:福音館書店
ISBN:4834027481
by timeturner
| 2014-12-23 19:26
| 和書
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