2014年 06月 25日
冷蔵庫との対話 |
妻と幼い息子ひとりと暮らす日々の出来事を綴るエッセイ集。「南ドイツ新聞」に連載したものから選んだもの。
サブタイトルに「アクセル・ハッケ傑作集」と謳っているだけあって、ほんとに傑作ぞろい。どれを読んでもウヒャウヒャ笑ってしまうほど面白い。書かれている内容は夫婦喧嘩のようすだったり、機械類をうまく使いこなせない愚痴だったり、自分が並んでる列がいつも遅くなるという被害妄想だったりと、この手のエッセイにはよくある話なんだけど、語り口が面白いのかなあ。不思議なくらい新鮮に楽しく読める。
エッセイだから『キリンと暮らす クジラと眠る』ほどフィクショナルではなく現実に根差した話ではあるのだけれど、妄想ぐあいはあれと同じくらいぶっとんでいる。
特に傑作なのが表題にもなっている冷蔵庫の話。いろんなエピソードが出てきますが、ボブと名付けた古い冷蔵庫のキャラがもうたまらなくいい。読んでいくうちにこんな冷蔵庫を持っている作者がうらやましくなって、うっかりうちの冷蔵庫にも名前をつけて話しかけそうになった。あぶない、あぶない。
ところで、本のカバーに使われている絵は『キリンと暮らす クジラと眠る』の挿絵のひとつではないかい? どうせならオリジナルの絵を使ってほしかったな。冷蔵庫の絵をね。
冷蔵庫との対話―アクセル・ハッケ傑作集
原題:Das Beste aus meinem Leben(抄訳)
作者:アクセル・ハッケ
訳者:諏訪 功
出版社:三修社
ISBN:4384040385
サブタイトルに「アクセル・ハッケ傑作集」と謳っているだけあって、ほんとに傑作ぞろい。どれを読んでもウヒャウヒャ笑ってしまうほど面白い。書かれている内容は夫婦喧嘩のようすだったり、機械類をうまく使いこなせない愚痴だったり、自分が並んでる列がいつも遅くなるという被害妄想だったりと、この手のエッセイにはよくある話なんだけど、語り口が面白いのかなあ。不思議なくらい新鮮に楽しく読める。
エッセイだから『キリンと暮らす クジラと眠る』ほどフィクショナルではなく現実に根差した話ではあるのだけれど、妄想ぐあいはあれと同じくらいぶっとんでいる。
特に傑作なのが表題にもなっている冷蔵庫の話。いろんなエピソードが出てきますが、ボブと名付けた古い冷蔵庫のキャラがもうたまらなくいい。読んでいくうちにこんな冷蔵庫を持っている作者がうらやましくなって、うっかりうちの冷蔵庫にも名前をつけて話しかけそうになった。あぶない、あぶない。
ところで、本のカバーに使われている絵は『キリンと暮らす クジラと眠る』の挿絵のひとつではないかい? どうせならオリジナルの絵を使ってほしかったな。冷蔵庫の絵をね。
冷蔵庫との対話―アクセル・ハッケ傑作集
原題:Das Beste aus meinem Leben(抄訳)
作者:アクセル・ハッケ
訳者:諏訪 功
出版社:三修社
ISBN:4384040385
by timeturner
| 2014-06-25 19:57
| 和書
|
Comments(0)