2014年 03月 23日
佐藤さん |
高校一年の「僕」はクラスメイトの佐藤さんが怖かった。暴力的なわけでもないし、不良でもない、むしろ優しくて親切な女の子なのだが、彼女にはいつでも幽霊が憑いているのだ・・・。講談社児童文学新人賞入選作。
あとがきを読んでびっくり。これを書いたとき作者は中学三年生だったんですって! いやあ、早熟ですなあ。
だから高校生たちの会話がこんなに自然なんだ。気負ってもいないし、いい子ぶってもいない。それでいて、いかにもなラノベっぽさもなく、ちゃんとした大人が書いた小説として成立している。
とにかく面白かった。幽霊が見えてしまうという「シックス・センス」みたいな(文中にも「シックス・センス」への言及がある)体質の男の子の苦労と恋と青春をコミカルに軽やかに描いていて、ところどころにちらちらと若者ならではの悩みや現代社会の問題などもはさみこんで、まあ、実に達者です。
今ではもう20代後半になっているけど、獣医学部に進学して大学院に進みながらもちゃんと書き続けているみたいですね。ほかのも読んでみようっと。
佐藤さん (講談社文庫)
作者:片川優子
出版社:講談社
ISBN:4062757515
あとがきを読んでびっくり。これを書いたとき作者は中学三年生だったんですって! いやあ、早熟ですなあ。
だから高校生たちの会話がこんなに自然なんだ。気負ってもいないし、いい子ぶってもいない。それでいて、いかにもなラノベっぽさもなく、ちゃんとした大人が書いた小説として成立している。
とにかく面白かった。幽霊が見えてしまうという「シックス・センス」みたいな(文中にも「シックス・センス」への言及がある)体質の男の子の苦労と恋と青春をコミカルに軽やかに描いていて、ところどころにちらちらと若者ならではの悩みや現代社会の問題などもはさみこんで、まあ、実に達者です。
今ではもう20代後半になっているけど、獣医学部に進学して大学院に進みながらもちゃんと書き続けているみたいですね。ほかのも読んでみようっと。
佐藤さん (講談社文庫)
作者:片川優子
出版社:講談社
ISBN:4062757515
by timeturner
| 2014-03-23 15:38
| 和書
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