2014年 02月 14日
ナショナル・シアター・ライヴ「フランケンシュタイン」博士Ver. |
ロンドンで大ヒットしたナショナル・シアターの演劇版「フランケンシュタイン」をライヴ撮影した映画のスクリーニングに行ってきました。ぴあの先行予約でチケットをとったのに席ははるか後方の端っこ。スクリーンが斜めに見えました。字幕も小さくて読めない。すごくはっきりしたイギリス英語の発音だったのでなんとかなりましたが、訛りの強い役の人たちのセリフはさっぱりでした。一般予約でとった来週の席も似たり寄ったりです。やはりクジ運が悪い私・・・。
なにしろこの雪なので行こうかどうしようか迷いましたし、来られない人も多いんじゃないかと思っていたのですが、644人収容の客席がほぼ満席。しかも、ほとんどが女性(少なくとも私が見た範囲では男性は皆無)。いやあ、ベネディクト・カンバーバッチの人気はすごいですね。
初めにシアターの責任者らしき女性の挨拶があり、本編の前に製作のようすを撮った15分くらいのショートフィルムが上映されました。
原作はメアリー・シェリーが書いた『フランケンシュタイン』で、今回の上演の目玉は博士と怪物をベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが交代で演じたこと。演劇的にも面白い試みですし、興行的にも成功したんじゃないかと思います。だって、主演男優のファンならどっちのヴァージョンも見ようとしますからね。
ところで、この記事のタイトルについている博士Ver.というのは、私がつけたわけではなく、チケット発売の際にこうなっていたんです。これってカンバーバッチのことしか考えてないみたいで、ちょっとジョニー・リー・ミラーに失礼ですよね。まあ、気持ちはわかるが。
さて、肝心の中身ですが、予想以上に面白かったです。舞台を映画に撮ったものって、けっこう退屈になることが多いので、それほど大きな期待はしていなかったのですが、さすがダニー・ボイル。メリハリのある構成で、役者の演技の見せ場もたくさん用意しているし、舞台装置や照明もすごく効果的でした。
ジョニー・リー・ミラーは「プランケット&マクレーン」の印象が強くて、顔はきれいだけど大根という印象だったのですが、ちゃんと怪物になってました。ただ、生まれたばかりの子どもみたいに無垢な怪物はぴったりでしたが、人間の醜さをさんざん見せつけられて黒くなってしまってからの迫力がちょっと足りない気が。博士役を見てみないと評価はまだくだせない。
カンバーバッチのほうも、きょうの博士役はいいとこのお坊ちゃんで、天才的に頭がいいけど人間性に問題があるという役柄でシャーロックそのものなので、まったく違和感がなかったのですが、怪物役が正念場という感じ。来週の怪物ver.が楽しみです。同じ芝居を二度見るのはつらいかと危惧していましたが、ぜんぜん平気。
冒頭30分くらいは怪物に焦点を合わせたシナリオなのでカンバーバッチは出てきません。始まって5分くらいしたら、隣りの女性が「ハアハア」いうので何事かと思ったら、マスクをかけて爆睡していました。そして、カンバーバッチが出てきたとたんに目を覚ましました。「指輪物語」でアラゴルンが出てくるまで寝てた私としては責められませんが、でも、それってもう10回くらい見たあとだからね。きょうのは日本初上映ですよ。あ、でも、イギリスで舞台を見てるのかな。
ところで、ふつうの映画の予告編以外にナショナル・シアター・ライヴの予告編もいくつかやったんですが、そのしょっぱなに大写しで出てきた人、どこかで見たことがあると思ったら「マイティ・ソー」のやんちゃな弟さんでした。シェイクスピアの「コリオレイナス」で主演したんですね。というか、イギリス人だとは知らなかった。しかもイートン⇒ケンブリッジですと?
終わって外に出たらこんなでした。
帰り道は地下鉄を乗り継いでいったので、特に問題なく帰れました。ふだんの金曜の夜と違って電車が空き空きで座って帰れたくらい。家のほうも人通りがほとんどなく、新雪の上を歩けたので滑ることもなくて安心でした。案ずるより産むがやすしですね。
原題:Frankenstein(2011)
上映時間:120 分
製作国:イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ジョニー・リー・ミラー、Ella Smith、John Killoran、Steven Elliott、Karl Johnson、Daniel Millar、Lizzie Winkler、Andreea Padurariu、George Harris、Naomie Harris、Daniel Ings、Martin Chamberlain、Ella Smith 、John Stahl、Mark Armstrong、Josie Daxterほか。
なにしろこの雪なので行こうかどうしようか迷いましたし、来られない人も多いんじゃないかと思っていたのですが、644人収容の客席がほぼ満席。しかも、ほとんどが女性(少なくとも私が見た範囲では男性は皆無)。いやあ、ベネディクト・カンバーバッチの人気はすごいですね。
初めにシアターの責任者らしき女性の挨拶があり、本編の前に製作のようすを撮った15分くらいのショートフィルムが上映されました。
原作はメアリー・シェリーが書いた『フランケンシュタイン』で、今回の上演の目玉は博士と怪物をベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが交代で演じたこと。演劇的にも面白い試みですし、興行的にも成功したんじゃないかと思います。だって、主演男優のファンならどっちのヴァージョンも見ようとしますからね。
ところで、この記事のタイトルについている博士Ver.というのは、私がつけたわけではなく、チケット発売の際にこうなっていたんです。これってカンバーバッチのことしか考えてないみたいで、ちょっとジョニー・リー・ミラーに失礼ですよね。まあ、気持ちはわかるが。
さて、肝心の中身ですが、予想以上に面白かったです。舞台を映画に撮ったものって、けっこう退屈になることが多いので、それほど大きな期待はしていなかったのですが、さすがダニー・ボイル。メリハリのある構成で、役者の演技の見せ場もたくさん用意しているし、舞台装置や照明もすごく効果的でした。
ジョニー・リー・ミラーは「プランケット&マクレーン」の印象が強くて、顔はきれいだけど大根という印象だったのですが、ちゃんと怪物になってました。ただ、生まれたばかりの子どもみたいに無垢な怪物はぴったりでしたが、人間の醜さをさんざん見せつけられて黒くなってしまってからの迫力がちょっと足りない気が。博士役を見てみないと評価はまだくだせない。
カンバーバッチのほうも、きょうの博士役はいいとこのお坊ちゃんで、天才的に頭がいいけど人間性に問題があるという役柄でシャーロックそのものなので、まったく違和感がなかったのですが、怪物役が正念場という感じ。来週の怪物ver.が楽しみです。同じ芝居を二度見るのはつらいかと危惧していましたが、ぜんぜん平気。
冒頭30分くらいは怪物に焦点を合わせたシナリオなのでカンバーバッチは出てきません。始まって5分くらいしたら、隣りの女性が「ハアハア」いうので何事かと思ったら、マスクをかけて爆睡していました。そして、カンバーバッチが出てきたとたんに目を覚ましました。「指輪物語」でアラゴルンが出てくるまで寝てた私としては責められませんが、でも、それってもう10回くらい見たあとだからね。きょうのは日本初上映ですよ。あ、でも、イギリスで舞台を見てるのかな。
ところで、ふつうの映画の予告編以外にナショナル・シアター・ライヴの予告編もいくつかやったんですが、そのしょっぱなに大写しで出てきた人、どこかで見たことがあると思ったら「マイティ・ソー」のやんちゃな弟さんでした。シェイクスピアの「コリオレイナス」で主演したんですね。というか、イギリス人だとは知らなかった。しかもイートン⇒ケンブリッジですと?
終わって外に出たらこんなでした。
帰り道は地下鉄を乗り継いでいったので、特に問題なく帰れました。ふだんの金曜の夜と違って電車が空き空きで座って帰れたくらい。家のほうも人通りがほとんどなく、新雪の上を歩けたので滑ることもなくて安心でした。案ずるより産むがやすしですね。
原題:Frankenstein(2011)
上映時間:120 分
製作国:イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ジョニー・リー・ミラー、Ella Smith、John Killoran、Steven Elliott、Karl Johnson、Daniel Millar、Lizzie Winkler、Andreea Padurariu、George Harris、Naomie Harris、Daniel Ings、Martin Chamberlain、Ella Smith 、John Stahl、Mark Armstrong、Josie Daxterほか。
by timeturner
| 2014-02-14 23:16
| 映画
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