2013年 10月 25日
ヴィクトリア時代の室内装飾 |
タイル張りの暖炉、その上には大きな鏡、そして置時計や花瓶、異国趣味の陶磁器や団扇・・・溢れんばかりの装飾空間。
ヴィクトリア朝の中産階級の家というと、狭い室内に家具や飾り物がぎっしり詰め込んだ状態を思い浮かべますが、この本では、そうしたインテリアの数々を多くの図版で詳細に解説しています。華麗な便器の数々には唖然。落ち着かないだろうなあ。
現存するヴィクトリアン・ハウスの室内の写真がたくさん紹介されているのが楽しいし、これまで気にしたことがなかったタイルをキーアイテムとして取り上げているのが興味深く、面白かったですが、なにぶんページ数も少ないので情報量としてはかなり物足りない。まあ、体裁から言っても図録のようなものだから、学術書のような内容を求めるのは間違いでしょう。
写真がメインのページは白い光沢紙を使っているのに、それ以外のページは色つきの再生紙に色文字で、これが実に読みにくい。イラストが重なっていたりするともうお手上げ。デザイン優先で、本は読むものだということが二の次にされているようでちょっと不愉快でした。
巻末に当時の絵本から抜粋したミニ絵本のようなものが挟み込まれています。
ヴィクトリア時代の室内装飾 ― 女性たちのユートピア (LIXIL BOOKLET)
作者:川端有子、村上リコ、吉村典子
出版社:LIXIL出版
ISBN:4864805067
ヴィクトリア朝の中産階級の家というと、狭い室内に家具や飾り物がぎっしり詰め込んだ状態を思い浮かべますが、この本では、そうしたインテリアの数々を多くの図版で詳細に解説しています。華麗な便器の数々には唖然。落ち着かないだろうなあ。
現存するヴィクトリアン・ハウスの室内の写真がたくさん紹介されているのが楽しいし、これまで気にしたことがなかったタイルをキーアイテムとして取り上げているのが興味深く、面白かったですが、なにぶんページ数も少ないので情報量としてはかなり物足りない。まあ、体裁から言っても図録のようなものだから、学術書のような内容を求めるのは間違いでしょう。
写真がメインのページは白い光沢紙を使っているのに、それ以外のページは色つきの再生紙に色文字で、これが実に読みにくい。イラストが重なっていたりするともうお手上げ。デザイン優先で、本は読むものだということが二の次にされているようでちょっと不愉快でした。
巻末に当時の絵本から抜粋したミニ絵本のようなものが挟み込まれています。
ヴィクトリア時代の室内装飾 ― 女性たちのユートピア (LIXIL BOOKLET)
作者:川端有子、村上リコ、吉村典子
出版社:LIXIL出版
ISBN:4864805067
by timeturner
| 2013-10-25 19:13
| 和書
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