2013年 08月 09日
ラベンダーのくつ |
働き者で気立てのいい小さな白いメンドリが住み心地のいい干草の家を作り、遊び好きなウサギ、まじめな野ネズミと一緒に暮らしていた。だがある日、甘い言葉に誘われてキツネの家に行き、家政婦として働くことに・・・。イギリスの田園を舞台に繰り広げられる動物たちの楽しいお話4編。
いかにもアトリーらしい、田舎暮らしの楽しさがあふれた本です。メンドリがキツネにさらわれてドキドキしますが、残酷な結末にはなりません。もっとも、キツネが裏ではどういう食生活をおくっているのかちゃんと暗示していて、現実認識は子ども相手でもきちんとしています。
ラベンダーのくつ―アリスン・アトリーおはなし集 (世界傑作童話シリーズ)
原題:Lavender Shoes
作者:アリスン・アトリー
イラスト:大島英太郎
訳者:松野正子
出版社:福音館書店
ISBN:4834014258
いかにもアトリーらしい、田舎暮らしの楽しさがあふれた本です。メンドリがキツネにさらわれてドキドキしますが、残酷な結末にはなりません。もっとも、キツネが裏ではどういう食生活をおくっているのかちゃんと暗示していて、現実認識は子ども相手でもきちんとしています。
キツネと小さな白いメンドリのおはなし他愛ない話が多いのですが、そんな中に思いがけない知識が散りばめられています。風邪をひいている人がいるとクロスグリのお茶を飲ませるとか、カウスリップには敵を防ぐ力があるといった民間信仰のようなことが書かれているのですが、たまたま今課題になって訳している本の中にクロスグリのシロップとカウスリップワインが出てくるんですよね。ひょっとしてこういう基礎知識(?)がイギリス人にあるからなのかもしれないと考えさせられたりして、お話として面白いのと同時に資料的にも興味深かったです。
小さな白いメンドリと三びきの子ギツネのおはなし
チム・ラビットのまほうのマント
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ラベンダーのくつ―アリスン・アトリーおはなし集 (世界傑作童話シリーズ)
原題:Lavender Shoes
作者:アリスン・アトリー
イラスト:大島英太郎
訳者:松野正子
出版社:福音館書店
ISBN:4834014258
by timeturner
| 2013-08-09 18:43
| 和書
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