2013年 07月 29日
幽霊屋敷貸します |
お屋敷と言ってもいいくらい立派な庭付きの家に引っ越した季子【ときこ】と両親は、引越し早々とんでもないものに遭遇した。ピンクのカーディガンを着たすけすけのおばあさんが現れ、この家にすみたければ自分が出す三つの質問に正しく答えなければならないというのだ・・・。
幽霊とミステリーは相性がいいようでいて、うまく扱わないとしらけてしまうようなことにもなりかねないのですが、そのあたりをやわらかなユーモアでくるんで上手に処理してあります。しっかり者の季子、うっかり者の父親、その仲をなめらかに調整する母親という役割分担もうまく出来ているし、狂言回し役のケイ君もいい味を出しています。
ただ、せっかく幽霊を出したのなら、もう少し不気味な部分があってもよかったんじゃないかな。最初からほとんど怖さを出さない扱いで、謎解きのほうに重点がいってしまったのが残念でした。まあ、やりすぎてどっちも中途半端になることを警戒したのかもしれませんね。
幽霊屋敷貸します (風の文学館2)
作者:富安陽子
イラスト:篠崎三朗
出版社:新日本出版社
ISBN:4406028269
幽霊とミステリーは相性がいいようでいて、うまく扱わないとしらけてしまうようなことにもなりかねないのですが、そのあたりをやわらかなユーモアでくるんで上手に処理してあります。しっかり者の季子、うっかり者の父親、その仲をなめらかに調整する母親という役割分担もうまく出来ているし、狂言回し役のケイ君もいい味を出しています。
ただ、せっかく幽霊を出したのなら、もう少し不気味な部分があってもよかったんじゃないかな。最初からほとんど怖さを出さない扱いで、謎解きのほうに重点がいってしまったのが残念でした。まあ、やりすぎてどっちも中途半端になることを警戒したのかもしれませんね。
幽霊屋敷貸します (風の文学館2)
作者:富安陽子
イラスト:篠崎三朗
出版社:新日本出版社
ISBN:4406028269
by timeturner
| 2013-07-29 21:44
| 和書
|
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