2013年 05月 02日
新幹線ガール |
接客が好きでホテル業に憧れ、専門学校を出て名門ホテルに就職したものの、客を差別するやり方についていけず心を病んでしまった著者が、アルバイトで始めた東海道新幹線のパーサーにやりがいを感じ、正社員になった年に全社員パーサー300人中のの売上No.1に輝くという、まるでコミックのような本当の話。
新幹線のパーサーというのは、お弁当や飲み物、お土産などをのせたワゴンを押して車内販売する人たちのこと。実際にはランクがかなり細かく分かれていて、販売だけするのはアルバイトとその上のアシスタントパーサーで、そこから上に行くと改札業務も兼任したり、スタッフ全体を掌握するマネージャーや研修業務だけを行うインストラクターまでいろいろあるそうです。
私は新幹線に乗るときは窓際に座るので、車内販売を利用したことはほとんどありません。コーヒーをあまり飲まないということも大きいかもしれない。お弁当やお土産もいろいろある中から選びたいから、駅にはできるだけ余裕を持って到着するようにしているし、乗ってるあいだは本を読んでいるからワゴンが来ても反応しないし、パーサーにとってはいちばんつまらない乗客でしょうね。
でも、これを読むと、へえ、そんなことを考えてやっているのかとか、こういう商品もあるのかなど興味深いことも多く、次に乗ったときにはぜひ利用してみようと思いました。
書いているのが23歳の女性ですから、驚くほど深い内容が書かれているわけではありませんし、出版までには車内で何人もの人が目を通し、書き直したでしょうから、100%本音だとも思えませんが、それでも自分の好きな仕事をいろいろ考え、悩みながらがんばっている若い人の気持ちが伝わってきて気持ちのいい読後感が得られます。
それにしても、アルバイト研修時の話を読むと、今の若い人はこんなことまで言われないとわからないのかとちょっと驚くことも。この本の著者のように自分で考え、どんどん新しいことを身につけていく人がいる一方で、いつまでたっても教わったことしかできない人もいるんだろうなあと、現場で指導にあたる立場にいる人たちに限りない同情を感じました。この職場に限らず、どこでも大変ですね。
新幹線ガール
作者:徳渕真利子
出版社:メディアファクトリー
ISBN:4840117829
新幹線のパーサーというのは、お弁当や飲み物、お土産などをのせたワゴンを押して車内販売する人たちのこと。実際にはランクがかなり細かく分かれていて、販売だけするのはアルバイトとその上のアシスタントパーサーで、そこから上に行くと改札業務も兼任したり、スタッフ全体を掌握するマネージャーや研修業務だけを行うインストラクターまでいろいろあるそうです。
私は新幹線に乗るときは窓際に座るので、車内販売を利用したことはほとんどありません。コーヒーをあまり飲まないということも大きいかもしれない。お弁当やお土産もいろいろある中から選びたいから、駅にはできるだけ余裕を持って到着するようにしているし、乗ってるあいだは本を読んでいるからワゴンが来ても反応しないし、パーサーにとってはいちばんつまらない乗客でしょうね。
でも、これを読むと、へえ、そんなことを考えてやっているのかとか、こういう商品もあるのかなど興味深いことも多く、次に乗ったときにはぜひ利用してみようと思いました。
書いているのが23歳の女性ですから、驚くほど深い内容が書かれているわけではありませんし、出版までには車内で何人もの人が目を通し、書き直したでしょうから、100%本音だとも思えませんが、それでも自分の好きな仕事をいろいろ考え、悩みながらがんばっている若い人の気持ちが伝わってきて気持ちのいい読後感が得られます。
それにしても、アルバイト研修時の話を読むと、今の若い人はこんなことまで言われないとわからないのかとちょっと驚くことも。この本の著者のように自分で考え、どんどん新しいことを身につけていく人がいる一方で、いつまでたっても教わったことしかできない人もいるんだろうなあと、現場で指導にあたる立場にいる人たちに限りない同情を感じました。この職場に限らず、どこでも大変ですね。
新幹線ガール
作者:徳渕真利子
出版社:メディアファクトリー
ISBN:4840117829
by timeturner
| 2013-05-02 19:10
| 和書
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