2013年 03月 29日
めいわく犬 |
30代半ばのフェリックスは碑銘学者=古文書学者。パリ市内の広いマンションで家事は家政婦にまかせ、きらくな独身生活をおくっていた。だがあるとき、スコットランド旅行に出かける友人家族のボクサー犬ネロを預ったことから、とんでもない生活に足を踏み入れることになる・・・。
ペットを飼うことでそれまでの生き方が変ってしまうという話はわりとよくある話で、それなりに面白いし、この本に出てくるネロのやんちゃぶりには笑わせられましたが、なんだかいまひとつぐっとくるものがないんだな。別に感動の涙を流したいというわけではなく、気軽に笑って読める本でいいんだけど、なんだか違和感がある。フランス人の感性が合わないのかもしれない。
フェリックスの友人夫婦というのが、厚顔無恥で狡猾で同じ人間として見聞きするのも恥かしいと思うような人種だというのも関係してるかも。これって、ある程度は作者の経験に基づいているような気がするのですが、ひょっとして恨みを晴らしたい相手でもいたんでしょうか。
それでもやっぱり、犬が自然に飼い主に愛情を見せるシーンでは思わずにっこりしてしまいます。計算することを知らない動物っていいですよね。
めいわく犬
原題:Un Chien de Saison
作者:モーリス・ドニュジエール
訳者:高山鉄男・高山晶
出版社:講談社
ISBN:4062000571
ペットを飼うことでそれまでの生き方が変ってしまうという話はわりとよくある話で、それなりに面白いし、この本に出てくるネロのやんちゃぶりには笑わせられましたが、なんだかいまひとつぐっとくるものがないんだな。別に感動の涙を流したいというわけではなく、気軽に笑って読める本でいいんだけど、なんだか違和感がある。フランス人の感性が合わないのかもしれない。
フェリックスの友人夫婦というのが、厚顔無恥で狡猾で同じ人間として見聞きするのも恥かしいと思うような人種だというのも関係してるかも。これって、ある程度は作者の経験に基づいているような気がするのですが、ひょっとして恨みを晴らしたい相手でもいたんでしょうか。
それでもやっぱり、犬が自然に飼い主に愛情を見せるシーンでは思わずにっこりしてしまいます。計算することを知らない動物っていいですよね。
めいわく犬
原題:Un Chien de Saison
作者:モーリス・ドニュジエール
訳者:高山鉄男・高山晶
出版社:講談社
ISBN:4062000571
by timeturner
| 2013-03-29 19:52
| 和書
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