2013年 03月 18日
シャングリラをあとにして |
11歳の女の子セシーが両親と暮らす家に、ある日突然、これまで会ったことがなかったパパのお父さんがやってきた。セシーはすぐにこのおじいちゃん、ポプシクルが大好きになったが、なぜかパパの態度は冷たい。そして、一緒に暮らすようになってすぐポプシクルは病気になり、昔の記憶をなくしてしまった・・・。
映画「戦火の馬」の原作者だそうで、映画は見ていないのですが、この作品を読むと映画もきっと感動的だったんだろうなとわかります。
日常的なこととドラマチックなことがうまく組み合わされ、記憶喪失や過去の秘密といったミステリー要素もたっぷりなので、いったん読み始めたら本を置けなくなります。主人公のセシーがまわりの人々の気持ちを思いやりながら、自分なりに考え、正しいと思ったことは勇気をもって実行していく様子が感動的。
二世代にわたる親と子の関係、祖父と孫との関係、老人問題、学校のいじめっ子問題など、考えさせる要素も盛りだくさん。でも、全体にさらっと描かれていて、おしつけがましくありません。ラストシーンではちょっぴり涙が。
巻末に作者から日本の読者への挨拶があるのですが、それによるとモーパーゴ自身がこの本の中のパパと同じような生い立ちだったそうで、それでよけいに説得力があるのかもしれません。
宮脇クラスの今回の課題がモーパーゴの短編だったのでためしに一冊読んでみたのですが、似たようなシチュエーションも出てきて、なかなか参考になりました。
シャングリラをあとにして
原題:Escape from Shangri-La
作者:マイケル・モーパーゴ
訳者:永瀬比奈
出版社:徳間書店
ISBN:4198615691
映画「戦火の馬」の原作者だそうで、映画は見ていないのですが、この作品を読むと映画もきっと感動的だったんだろうなとわかります。
日常的なこととドラマチックなことがうまく組み合わされ、記憶喪失や過去の秘密といったミステリー要素もたっぷりなので、いったん読み始めたら本を置けなくなります。主人公のセシーがまわりの人々の気持ちを思いやりながら、自分なりに考え、正しいと思ったことは勇気をもって実行していく様子が感動的。
二世代にわたる親と子の関係、祖父と孫との関係、老人問題、学校のいじめっ子問題など、考えさせる要素も盛りだくさん。でも、全体にさらっと描かれていて、おしつけがましくありません。ラストシーンではちょっぴり涙が。
巻末に作者から日本の読者への挨拶があるのですが、それによるとモーパーゴ自身がこの本の中のパパと同じような生い立ちだったそうで、それでよけいに説得力があるのかもしれません。
宮脇クラスの今回の課題がモーパーゴの短編だったのでためしに一冊読んでみたのですが、似たようなシチュエーションも出てきて、なかなか参考になりました。
シャングリラをあとにして
原題:Escape from Shangri-La
作者:マイケル・モーパーゴ
訳者:永瀬比奈
出版社:徳間書店
ISBN:4198615691
by timeturner
| 2013-03-18 17:59
| 和書
|
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