2013年 01月 15日
声たちの島 |
ケオラは魔術師の義父の助手として見知らぬ島に行き、義父が貝殻を拾うのを手伝ったが、この貝殻はハワイ島の自宅に戻るとぴかぴかの銀貨に変わっていた。秘密を知ったケオラは義父をゆすろうとするが、逆に殺されそうになってほうほうのていで逃げ出し、点々としてたどりついたのはあの貝殻を拾った島で、声たちの島と呼ばれていた・・・。
ハワイを舞台にした表題作+短編3つで、「壜の小鬼」は『びんの悪魔』『南から来た男 ホラー短編集2』収録の「小瓶の悪魔」に続いて3回目。それぞれに違う訳者で読んだわけですが、誰の訳でも面白いということはもともとの作品が本当によく書けているからなんでしょうね。
「ねじれ首のジャネット」はトラディショナルな怪奇小説ですが、時代やスコットランドの寒村という場所の雰囲気がよく出ていてぞくぞくっとします。
スティーヴンソン―声たちの島 (バベルの図書館)
原題:The Isle of Voices
作者:ロバート・ルイス・スティーヴンソン
訳者:高松雄一
出版社:国書刊行会
ISBN:433602572X
ハワイを舞台にした表題作+短編3つで、「壜の小鬼」は『びんの悪魔』『南から来た男 ホラー短編集2』収録の「小瓶の悪魔」に続いて3回目。それぞれに違う訳者で読んだわけですが、誰の訳でも面白いということはもともとの作品が本当によく書けているからなんでしょうね。
声たちの島「マーカイム」は最後の展開はちょっとクリスマス仕様かなと思うものの、犯罪を行っている最中のマーカイムの心の動きが実に巧く描写されていて、なんだかドストエフスキーを読みやすくしたみたいです。
壜の小鬼
マーカイム
ねじれ首のジャネット
「ねじれ首のジャネット」はトラディショナルな怪奇小説ですが、時代やスコットランドの寒村という場所の雰囲気がよく出ていてぞくぞくっとします。
スティーヴンソン―声たちの島 (バベルの図書館)
原題:The Isle of Voices
作者:ロバート・ルイス・スティーヴンソン
訳者:高松雄一
出版社:国書刊行会
ISBN:433602572X
by timeturner
| 2013-01-15 19:23
| 和書
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