2012年 11月 07日
オットーと魔術師 |
山尾悠子が若い読者向けに書いた短編集。「オットーと魔術師」、「チョコレート人形」、「堕天使」のほかに同じ設定の短編4つ(オリーブ・トーマス、ワン・ペア、通夜の客、夏への一日)を集めた「初夏ものがたり」を収録。
絶版になっていて中古もばかげた値段になっていますが、こういうときにありがたいのが図書館。区内の図書館にはなく昭島市の図書館から取り寄せてもらいました。
ヤングアダルト向けということで、ふだんの山尾悠子よりはずっとわかりやすい作品ばかりで、誰にでも楽しめそうな内容です。逆にそのぶん物足りないんですが。
客(死んだ人)が一日だけ、地上に残っている誰かに会ったり、行きたい場所を訪れたりするのを手伝う不思議なビジネスを描いた「初夏物語」が私はお気に入り。手配を請け負っている謎の日本人タキ氏がなかなか興味深いキャラクターです。
自分だったらどうするだろう。どうしても会いにきたい人なんていないなあ。行きたい場所はあるかな。でも、過去には戻れないのだから思い出の場所の変わり果てたところを見る羽目になりそうだし。結局、権利を使わないままになりそう。それって寂しいことなんだろうか、それともありがたいことなんだろうか。
オットーと魔術師 (集英社文庫―コバルトシリーズ)
作者:山尾悠子
出版社:集英社
ISBN:なし
絶版になっていて中古もばかげた値段になっていますが、こういうときにありがたいのが図書館。区内の図書館にはなく昭島市の図書館から取り寄せてもらいました。
ヤングアダルト向けということで、ふだんの山尾悠子よりはずっとわかりやすい作品ばかりで、誰にでも楽しめそうな内容です。逆にそのぶん物足りないんですが。
客(死んだ人)が一日だけ、地上に残っている誰かに会ったり、行きたい場所を訪れたりするのを手伝う不思議なビジネスを描いた「初夏物語」が私はお気に入り。手配を請け負っている謎の日本人タキ氏がなかなか興味深いキャラクターです。
自分だったらどうするだろう。どうしても会いにきたい人なんていないなあ。行きたい場所はあるかな。でも、過去には戻れないのだから思い出の場所の変わり果てたところを見る羽目になりそうだし。結局、権利を使わないままになりそう。それって寂しいことなんだろうか、それともありがたいことなんだろうか。
オットーと魔術師 (集英社文庫―コバルトシリーズ)
作者:山尾悠子
出版社:集英社
ISBN:なし
by timeturner
| 2012-11-07 18:49
| 和書
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