2012年 10月 06日
Missing Witness |
1973年のアリゾナ州フェニックス。大農場主エディントンの息子が銃で殺され、その妻リタが容疑者として逮捕された。だが、老農場主は容疑者である妻の弁護を地元の弁護士事務所所属のやりて弁護士ダン・モーガンに依頼する。モーガンに憬れて事務所の見習いになったばかりのダグは助手として一緒に働くことになる・・・。
4月から9月まで越前クラスで訳していた課題本で、いわゆるリーガル・サスペンス。作者は現役の弁護士でこれがデビュー作だそうですが、あまり出来がよいとは思えない。
もともと私がこういう本が好きじゃないというのもあるんでしょうが、読んでも読んでも面白くならない。普通だと課題になっている箇所を訳すと続きが読みたくて我慢できなくなり、すぐに最後まで読んでしまうものですが、この本の場合はそれがなかなかできなかった。結末がわかっていないと前半に伏線があっても気づかない恐れがあるので、がんばって読み通しましたが、かなりつらかったです。
さすがに法廷場面の描写はリアルだし、法的な駆け引きなど、読む側の意表をつく仕掛けもあることはあるのですが、登場人物の造形が類型的で面白みがなく、文章も無意味にくどくどしい。こういうのを読むと「超訳」という手法も必要な場合があるのかもしれないな、と思いました。
Missing Witness
邦題:逆転立証
作者:Gordon Campbell
出版社:Harper
ISBN:0061646636
4月から9月まで越前クラスで訳していた課題本で、いわゆるリーガル・サスペンス。作者は現役の弁護士でこれがデビュー作だそうですが、あまり出来がよいとは思えない。
もともと私がこういう本が好きじゃないというのもあるんでしょうが、読んでも読んでも面白くならない。普通だと課題になっている箇所を訳すと続きが読みたくて我慢できなくなり、すぐに最後まで読んでしまうものですが、この本の場合はそれがなかなかできなかった。結末がわかっていないと前半に伏線があっても気づかない恐れがあるので、がんばって読み通しましたが、かなりつらかったです。
さすがに法廷場面の描写はリアルだし、法的な駆け引きなど、読む側の意表をつく仕掛けもあることはあるのですが、登場人物の造形が類型的で面白みがなく、文章も無意味にくどくどしい。こういうのを読むと「超訳」という手法も必要な場合があるのかもしれないな、と思いました。
Missing Witness
邦題:逆転立証
作者:Gordon Campbell
出版社:Harper
ISBN:0061646636
by timeturner
| 2012-10-06 22:26
| 洋書
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