2012年 09月 20日
いたずらおばあさん |
とてもえらい洋服研究家エラババ先生(84歳)の講義に出席したヒョコルさん(68歳)は、講義のあとのお茶会で先生からこっそり家に招待された。どきどきしながら出かけてみると、先生はヒョコルさんに弟子にならないかともちかけた。そしてさらに驚くような秘密も・・・。
うひゃあ、面白い~。主人公はおばあさんふたりですよ。
日本人の書いた日本が舞台の話でおばあさんが出てくると、たいてい日本昔話に出てくるような、いかにも年寄りくさいおばあさんで、話もありきたりなものが多いので、ふだんはめったに読む気になれません。でも、この本はカバーの絵が翻訳小説のような雰囲気だったので読んでみたのです。これが大正解。
そもそも名前からして日本人ばなれしていますよね。エラババとかヒョコルとか。これは多分、日本風の名前にするともうそれだけで読むほうが昔ふうの日本のおばあさんをイメージしてしまうので、それを避けたかったんだと思う。私の友人たちにも孫がいる人がたくさんいるけれど、本に出てくるおばあさんみたいな話し方をしたり、服装をしている人なんてひとりもいない。なのに本の中だけいまだに年寄りくさい「じじばば」ばかりというのがそもそもおかしいのよね。
エラババ先生とヒョコルさんは、先生の大発明を利用してわくわくするような冒険を次から次へとしていきます。ある程度以上の年になると「もういい年なんだから」と本人もまわりも可能性を否定してしまう風潮がありますが、そんな常識は吹き飛ばしちゃおうよ、という作者のエールでもあるんだろうな、と勝手に受け止めました。
いたずらおばあさん
作者:高楼方子
イラスト:千葉 史子
出版社:フレーベル館
ISBN:4577015269
うひゃあ、面白い~。主人公はおばあさんふたりですよ。
日本人の書いた日本が舞台の話でおばあさんが出てくると、たいてい日本昔話に出てくるような、いかにも年寄りくさいおばあさんで、話もありきたりなものが多いので、ふだんはめったに読む気になれません。でも、この本はカバーの絵が翻訳小説のような雰囲気だったので読んでみたのです。これが大正解。
そもそも名前からして日本人ばなれしていますよね。エラババとかヒョコルとか。これは多分、日本風の名前にするともうそれだけで読むほうが昔ふうの日本のおばあさんをイメージしてしまうので、それを避けたかったんだと思う。私の友人たちにも孫がいる人がたくさんいるけれど、本に出てくるおばあさんみたいな話し方をしたり、服装をしている人なんてひとりもいない。なのに本の中だけいまだに年寄りくさい「じじばば」ばかりというのがそもそもおかしいのよね。
エラババ先生とヒョコルさんは、先生の大発明を利用してわくわくするような冒険を次から次へとしていきます。ある程度以上の年になると「もういい年なんだから」と本人もまわりも可能性を否定してしまう風潮がありますが、そんな常識は吹き飛ばしちゃおうよ、という作者のエールでもあるんだろうな、と勝手に受け止めました。
いたずらおばあさん
作者:高楼方子
イラスト:千葉 史子
出版社:フレーベル館
ISBN:4577015269
by timeturner
| 2012-09-20 20:29
| 和書
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