2012年 09月 18日
宇宙からきたかんづめ |
スーパーマーケットでみつけたパイナップルの缶詰は手にとってみるとすごく軽かった。不良品かと思って振ってみると「ふってはいかん!」という声が聞こえた。どうやら缶詰の中から聞こえてくるらしい。好奇心をかられたぼくはその缶詰を買って帰った・・・。
地球を調査するためにに遠い宇宙からやってきた宇宙人が、休息として使っているのがその缶詰というわけで、少年は缶詰からいろいろな面白い話を聞かせてもらいます。
ファンタジーと児童文学との結びつきはごく当たり前ですが、そういえばSF童話なんてものはこれまで読んだことがなかったかもしれないなあ。『タイムマシン』や『地底探検』のような大人向けに書かれたSFを子ども向けに翻訳したものはありましたけど。
作者あとがきによると、SFというのは話に用いられた科学理論を作中で説明しなくてはならないしばりがあり、そこが子ども向けの本では難しいのであまり書かれないのだそう。なるほど。
確かにここで語られる話の中に出てくる科学理論は、理数系がもろ苦手な私でもなんとなくわかったような気になる説明がされています。まあ、別にそういう根拠がなくても面白ければかまわないのですが。
佐藤さとるはコロボックル物語で有名ですが、翻訳小説好きの私はあまり日本の民話みたいなものは好きじゃないので敬遠していました。でも、こんな話が書ける人なのなら読んでみてもいいかも。そういえば、最近読んだ『おばあさんの飛行機』という絵本は、レトロな日本の魅力とSFファンタジーが合体したみたいなすてきな内容だったっけ。
宇宙からきたかんづめ
おばあさんの飛行機
作者:佐藤さとる
出版社:ゴブリン書房
ISBN:4902257238
地球を調査するためにに遠い宇宙からやってきた宇宙人が、休息として使っているのがその缶詰というわけで、少年は缶詰からいろいろな面白い話を聞かせてもらいます。
ファンタジーと児童文学との結びつきはごく当たり前ですが、そういえばSF童話なんてものはこれまで読んだことがなかったかもしれないなあ。『タイムマシン』や『地底探検』のような大人向けに書かれたSFを子ども向けに翻訳したものはありましたけど。
作者あとがきによると、SFというのは話に用いられた科学理論を作中で説明しなくてはならないしばりがあり、そこが子ども向けの本では難しいのであまり書かれないのだそう。なるほど。
確かにここで語られる話の中に出てくる科学理論は、理数系がもろ苦手な私でもなんとなくわかったような気になる説明がされています。まあ、別にそういう根拠がなくても面白ければかまわないのですが。
佐藤さとるはコロボックル物語で有名ですが、翻訳小説好きの私はあまり日本の民話みたいなものは好きじゃないので敬遠していました。でも、こんな話が書ける人なのなら読んでみてもいいかも。そういえば、最近読んだ『おばあさんの飛行機』という絵本は、レトロな日本の魅力とSFファンタジーが合体したみたいなすてきな内容だったっけ。
宇宙からきたかんづめ
おばあさんの飛行機
作者:佐藤さとる
出版社:ゴブリン書房
ISBN:4902257238
by timeturner
| 2012-09-18 21:13
| 和書
|
Comments(0)