2012年 05月 12日
ピッグル・ウィッグルおばさんの農場 |
ピッグル・ウィッグルおばさんの農場は子供をもつ親たちの駆け込み寺。なぜなら、そこに預ければどんな悪いくせも自然に直ってしまう。大嘘つき、こわがり、分解屋、忘れんぼう、集中力のない子、どんな子でもみんな良い子に・・・。
(赤毛のアンの)マリラやメリー・ポピンズみたいなおばさんがビシビシとスパルタ式に根性を叩き直す話かと期待(?)して読んだのですが、アメリカ人のしつけはカナダやオーストラリアとはちょっと違ってました。ピッグル・ウィッグルおばさんの決め技は「ほめ殺し」。失敗をしても叱らず、うまくできたら思いきりほめる。さすがに家畜の生命の危機がかかわっているときだけは叱りましたが、あとはめちゃめちゃやさしい。
子育てをしたことのない私にはよくわかりませんが、これでよくなる程度の子供なんて親がもっとしっかりしていれば問題ない範囲なのでは? いまどきの都会の悪がきに比べたらどの子も可愛いもんです。そもそも親が甘やかしすぎなのよね。それでいて手に負えなくなると他人に任せてしまう。まずはこの親たちから鍛え直すべきだと思いました。
なーんて子供向けの話を相手にムキになってしまいましたが、センダックの表紙絵と挿絵を楽しみながらのほほんと読む分には楽しいです。アメリカの農場暮らしの様子もよくわかる。
最初の話に出てきた嘘つきの少年の母親が近所の優良婦人会に入会させてもらえるかもしれないというんで大喜びして集会兼ティーパーティに出かける話が出てくるんですが、精一杯おしゃれして出かけると他の会員たちから子供の行状について総攻撃を受けてしまう。なんとなくその会と集会の雰囲気が『ヘルプ 心がつなぐストーリー』の世界を思い出させました。
ピッグル・ウィッグルおばさんの農場
原題:Mrs. Piggle-Wiggle's Farm
作者:ベティ・マクドナルド
訳者:小宮 由
出版社:岩波書店
ISBN:4001142058
(赤毛のアンの)マリラやメリー・ポピンズみたいなおばさんがビシビシとスパルタ式に根性を叩き直す話かと期待(?)して読んだのですが、アメリカ人のしつけはカナダやオーストラリアとはちょっと違ってました。ピッグル・ウィッグルおばさんの決め技は「ほめ殺し」。失敗をしても叱らず、うまくできたら思いきりほめる。さすがに家畜の生命の危機がかかわっているときだけは叱りましたが、あとはめちゃめちゃやさしい。
子育てをしたことのない私にはよくわかりませんが、これでよくなる程度の子供なんて親がもっとしっかりしていれば問題ない範囲なのでは? いまどきの都会の悪がきに比べたらどの子も可愛いもんです。そもそも親が甘やかしすぎなのよね。それでいて手に負えなくなると他人に任せてしまう。まずはこの親たちから鍛え直すべきだと思いました。
なーんて子供向けの話を相手にムキになってしまいましたが、センダックの表紙絵と挿絵を楽しみながらのほほんと読む分には楽しいです。アメリカの農場暮らしの様子もよくわかる。
最初の話に出てきた嘘つきの少年の母親が近所の優良婦人会に入会させてもらえるかもしれないというんで大喜びして集会兼ティーパーティに出かける話が出てくるんですが、精一杯おしゃれして出かけると他の会員たちから子供の行状について総攻撃を受けてしまう。なんとなくその会と集会の雰囲気が『ヘルプ 心がつなぐストーリー』の世界を思い出させました。
ピッグル・ウィッグルおばさんの農場
原題:Mrs. Piggle-Wiggle's Farm
作者:ベティ・マクドナルド
訳者:小宮 由
出版社:岩波書店
ISBN:4001142058
by timeturner
| 2012-05-12 20:34
| 和書
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