2012年 05月 08日
聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦 |
女子高生のアナベルは前の学校でいじめにあい、伯母のカミラが校長を務める全寮制の聖トリニアンズ女学院に転校してきたが、そこは個性的な生徒ぞろいの、すべてにおいてアナーキーな「無法地帯」だった。教育制度の抜本的改革を目論む新教育大臣は極悪校の筆頭である聖トリニアンズに標的を定め、一方、銀行からは期日までに50万ポンドの借金を返済できなかれば破産を宣告すると迫ってきた。学校閉鎖の危機を知った生徒たちはフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」を盗み出し、それを売って金を得ようと計画するのだが・・・。
ロナルド・サールの漫画『St Trinian's』シリーズをもとにした学園コメディ映画のシリーズ6作目だそうです。ただし、前5作は1954年から始まり、1980年で終わっており、この6作目と次の7作目は現代を舞台にした新シリーズとして制作されています。
「アナザー・カントリー」のペアであるコリン・ファースとルパート・エヴェレットを主要登場人物にもってきて、おまけにルパート・エヴェレットは(女装した男性ではなく)女性でコリン・ファースのかつての恋人というとんでも設定。おまけに出てくる生徒たちはエモ系、ギーク系、コギャル系、お色気系とまともな子はひとりもいない。
あらすじやキャストを見たときにはとてもじゃないけど最後まで見ていられないようなダメ映画だと確信し、どうしてコリンもルパートもそんな映画に出るんだろう、作品を選べよ、と思ったのですが、これがなんと、予想外の大ヒット。
これがアメリカ映画だったら、女の子たちの派閥争いとか、新入生いじめとか、教師との軋轢とかあって、最終的には新入生が受け入れられて、子供たちには明るい未来が見えて終わりってなると思うのですが、さすがイギリス映画。そんなこと知ったこっちゃない。子供にこんなことさせていいのか、っていうような悪事をどんどんやらせる一方でお涙頂戴的な友情物語はまったくない。最初から最後までアナーキーでブラックなんだけど、見たあとの気分はからっと明るく爽快。
でも多分、これって見る人(あるいは見るときの気分)を選ぶ映画かも。最初に受け入れられないときっとだめだと思う。私も最初のうちどう考えていいのかわからず揺れたんですが、カミラ校長の「男にとっては非行でも、女にとっては自由なのよ(One man's terrorist is another woman's freedom fighting stuff.)←英語はちゃんと聞き取れてないかも」という啖呵がめちゃくちゃかっこよくて、すっと受け止めてしまいました。この学校にいる限り、なにものからも自由でいられるという宣言ですもんね。
いかにもなお遊びもちょこちょこ挿入されていて、コリン・ファースが意味もなく水の中に突き落とされて濡れたシャツ姿で歩いてくるところは「ブリジット・ジョーンズ」並のいじり方。ほかにも細かいギャグが満載だろうと思うのですが、イギリスに住むイギリス人でないとわからないものも多いんじゃないかな。
ところで、ひとつだけ気になって仕方がないことがあるんですが、ルパート・エヴェレットって入れ歯? セリフを口にするたびに歯が異様に飛び出てきて、落ちるんじゃないかと心配になります。昔の動画をチェックしてみたんだけど、デビューした頃は前歯の間に隙間があったのが、しばらくするときれいになってて、歯並びもよくはなっています。ただ、口に対して歯が少し大きすぎるように見える。あのときは差し歯か何かだとして、その後メンテナンスをしてないんじゃないかな。年をとると歯肉が痩せて口のまわりの筋肉も落ちるから、人工的な歯はサイズを調整しなくてはいけないんじゃないかという気がするんですが・・・。それともあれってキャラクターづくりのためにわざとああしてる?
原題:St. Trinians(2007)
上映時間:101 分
製作国:イギリス
監督:オリヴァー・パーカー
出演:ジェマ・アータートン、タルラ・ライリー、コリン・ファース、ルパート・エヴェレット、ジョディ・ウィッテカー、ミーシャ・バートン、リリー・コール、ラッセル・ブランド、レナ・ヘディ、トビー・ジョーンズ、カテリーナ・ムリーノ、スティーヴン・フライほか。
ロナルド・サールの漫画『St Trinian's』シリーズをもとにした学園コメディ映画のシリーズ6作目だそうです。ただし、前5作は1954年から始まり、1980年で終わっており、この6作目と次の7作目は現代を舞台にした新シリーズとして制作されています。
「アナザー・カントリー」のペアであるコリン・ファースとルパート・エヴェレットを主要登場人物にもってきて、おまけにルパート・エヴェレットは(女装した男性ではなく)女性でコリン・ファースのかつての恋人というとんでも設定。おまけに出てくる生徒たちはエモ系、ギーク系、コギャル系、お色気系とまともな子はひとりもいない。
あらすじやキャストを見たときにはとてもじゃないけど最後まで見ていられないようなダメ映画だと確信し、どうしてコリンもルパートもそんな映画に出るんだろう、作品を選べよ、と思ったのですが、これがなんと、予想外の大ヒット。
これがアメリカ映画だったら、女の子たちの派閥争いとか、新入生いじめとか、教師との軋轢とかあって、最終的には新入生が受け入れられて、子供たちには明るい未来が見えて終わりってなると思うのですが、さすがイギリス映画。そんなこと知ったこっちゃない。子供にこんなことさせていいのか、っていうような悪事をどんどんやらせる一方でお涙頂戴的な友情物語はまったくない。最初から最後までアナーキーでブラックなんだけど、見たあとの気分はからっと明るく爽快。
でも多分、これって見る人(あるいは見るときの気分)を選ぶ映画かも。最初に受け入れられないときっとだめだと思う。私も最初のうちどう考えていいのかわからず揺れたんですが、カミラ校長の「男にとっては非行でも、女にとっては自由なのよ(One man's terrorist is another woman's freedom fighting stuff.)←英語はちゃんと聞き取れてないかも」という啖呵がめちゃくちゃかっこよくて、すっと受け止めてしまいました。この学校にいる限り、なにものからも自由でいられるという宣言ですもんね。
いかにもなお遊びもちょこちょこ挿入されていて、コリン・ファースが意味もなく水の中に突き落とされて濡れたシャツ姿で歩いてくるところは「ブリジット・ジョーンズ」並のいじり方。ほかにも細かいギャグが満載だろうと思うのですが、イギリスに住むイギリス人でないとわからないものも多いんじゃないかな。
ところで、ひとつだけ気になって仕方がないことがあるんですが、ルパート・エヴェレットって入れ歯? セリフを口にするたびに歯が異様に飛び出てきて、落ちるんじゃないかと心配になります。昔の動画をチェックしてみたんだけど、デビューした頃は前歯の間に隙間があったのが、しばらくするときれいになってて、歯並びもよくはなっています。ただ、口に対して歯が少し大きすぎるように見える。あのときは差し歯か何かだとして、その後メンテナンスをしてないんじゃないかな。年をとると歯肉が痩せて口のまわりの筋肉も落ちるから、人工的な歯はサイズを調整しなくてはいけないんじゃないかという気がするんですが・・・。それともあれってキャラクターづくりのためにわざとああしてる?
原題:St. Trinians(2007)
上映時間:101 分
製作国:イギリス
監督:オリヴァー・パーカー
出演:ジェマ・アータートン、タルラ・ライリー、コリン・ファース、ルパート・エヴェレット、ジョディ・ウィッテカー、ミーシャ・バートン、リリー・コール、ラッセル・ブランド、レナ・ヘディ、トビー・ジョーンズ、カテリーナ・ムリーノ、スティーヴン・フライほか。
by timeturner
| 2012-05-08 21:09
| 映画
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