2011年 09月 07日
ハンブルク浮世絵コレクション展@相国寺承天閣美術館 |
相国寺は臨済宗のお寺で、すっきりあっさりした境内はすがすがしい雰囲気です。承天閣美術館は境内の奥まったところにあり、なんと靴を脱いであがり、絨毯を敷いた上を歩いていきます。
会期も終りに近かったので混んでいるかなと危惧していたのですが、並んでいてもさくさくと次の絵が見られる程度の混み具合で、じっくり近くで見る必要のある浮世絵だけにラッキーでした。東京だったらこんな人ではすまない。この展覧会は去年から東京、福岡と回ってきたようなのでもう見たい人はほとんど見終わった状態なのかもしれません。
この展覧会は、ハンブルク美術工芸博物館所蔵の5,000点を超える浮世絵の中から約200点を借りての展示で、ほとんどは日本初公開だそうです。鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳といった有名どころが並んでいます。個人的な贈答のために制作された稀少な「摺物」や校合摺、版下絵、画稿、板木といった資料もあってかなり充実の展示。
フェルメール展を見たあとバスで移動して、昼食もとらずに引き続き見たせいか、途中でかなり疲れてきました。体力落ちてるなあ。靴下裸足というのも最初のほうはラクなのですが、立ち止まって体をかがめる姿勢が多いせいか腰にくる。ずっと前、印刷所で立会い刷りをしていて、いきなり腰痛で倒れたことがあったのですが、そのときもスリッパ履きで一ヶ所に立って腰をかがめることの繰り返しだったからだと思い出したりして。
ゴッホがパクった広重の梅の絵もありましたが、会場の手前でこの絵を作成する手順が現代の版画工房によって再現されたものが展示されていました。版の多さにびっくり。せいぜい3、4版かと思っていたのに8回ほども重ねているのですね。だから白っぽくならずきれいなグラデーションが出るんだ。
北斎は風景画はいまいちのセレクトでしたがお化け絵の「百物語」シリーズが愉快だった。皿屋敷のお菊さんの体が蛇になっていて、しかもその蛇の胴がお皿というのには笑いました。北斎さん、お茶目です。
「猫を抱く美人」の猫が般若顔なので、画家(豊国)は猫が嫌いだったのだろうか、いやいや、抱いている遊女は表面はきれいだけれど内面はこんなふうだよと暗示しているのだ、などと友人といい加減なことをいいながら見るのも楽しい。もう一枚あった美人と猫の絵「ヲゝいたい」の猫は可愛かった。
疲れきり、お腹もすいていたので近くの同志社大学のカフェテリアで昼食。ここ、学食のイメージからは大きく離れたお洒落な造りです。それでいながらリーズナブルなお値段。私たちが頼んだ日替わりパスタはパスタ、スープ、サラダ、フォカッチャがついて600円。味は極上というわけではありませんが、東京で普通のカフェに入って出てくる程度です。フォカッチャはおいしかった。
会期も終りに近かったので混んでいるかなと危惧していたのですが、並んでいてもさくさくと次の絵が見られる程度の混み具合で、じっくり近くで見る必要のある浮世絵だけにラッキーでした。東京だったらこんな人ではすまない。この展覧会は去年から東京、福岡と回ってきたようなのでもう見たい人はほとんど見終わった状態なのかもしれません。
この展覧会は、ハンブルク美術工芸博物館所蔵の5,000点を超える浮世絵の中から約200点を借りての展示で、ほとんどは日本初公開だそうです。鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳といった有名どころが並んでいます。個人的な贈答のために制作された稀少な「摺物」や校合摺、版下絵、画稿、板木といった資料もあってかなり充実の展示。
フェルメール展を見たあとバスで移動して、昼食もとらずに引き続き見たせいか、途中でかなり疲れてきました。体力落ちてるなあ。靴下裸足というのも最初のほうはラクなのですが、立ち止まって体をかがめる姿勢が多いせいか腰にくる。ずっと前、印刷所で立会い刷りをしていて、いきなり腰痛で倒れたことがあったのですが、そのときもスリッパ履きで一ヶ所に立って腰をかがめることの繰り返しだったからだと思い出したりして。
ゴッホがパクった広重の梅の絵もありましたが、会場の手前でこの絵を作成する手順が現代の版画工房によって再現されたものが展示されていました。版の多さにびっくり。せいぜい3、4版かと思っていたのに8回ほども重ねているのですね。だから白っぽくならずきれいなグラデーションが出るんだ。
北斎は風景画はいまいちのセレクトでしたがお化け絵の「百物語」シリーズが愉快だった。皿屋敷のお菊さんの体が蛇になっていて、しかもその蛇の胴がお皿というのには笑いました。北斎さん、お茶目です。
「猫を抱く美人」の猫が般若顔なので、画家(豊国)は猫が嫌いだったのだろうか、いやいや、抱いている遊女は表面はきれいだけれど内面はこんなふうだよと暗示しているのだ、などと友人といい加減なことをいいながら見るのも楽しい。もう一枚あった美人と猫の絵「ヲゝいたい」の猫は可愛かった。
疲れきり、お腹もすいていたので近くの同志社大学のカフェテリアで昼食。ここ、学食のイメージからは大きく離れたお洒落な造りです。それでいながらリーズナブルなお値段。私たちが頼んだ日替わりパスタはパスタ、スープ、サラダ、フォカッチャがついて600円。味は極上というわけではありませんが、東京で普通のカフェに入って出てくる程度です。フォカッチャはおいしかった。
by timeturner
| 2011-09-07 15:47
| 美術
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