2011年 09月 04日
紳士と月夜の晒し台 |
ロンドンから少し離れた村の広場で月夜の晩に男の刺殺体が発見された。村の広場にある晒し台に両足を突っ込んだ異様な状態だった。捜査にあたったハナサイド警視は世間の常識にはまったく当てはまらない容疑者たちの言動に振り回される・・・。
もともとはヒストリカル・ロマンスの作家だそうで、なるほど、ちゃんと伏線なども張られているミステリーではあるものの、途中から「あっれー?」と思うようなロマンス風味が出てきてました。まあ、推理の邪魔になるほどじゃないからいいんですけど。
一番の売りはキャラクターたちが個性的なこと。どこまで本気なのかわからない画家や、思ったことはなんでも口にしないと気がすまないはねっかえり娘、酒飲みのろくでなしだが憎めないギャンブル狂など、まともな人物はほとんど出てきません。彼らの会話には最初のうちイライラしてしまうのですが、だんだん慣れてきてそのうち楽しめるようになってきます。
最初の3分の1くらいで犯人の目星はついてしまうので、あとはどうやってやったかの種明かしだけなのですが、それがなあ。肝心の部分がどうにも曖昧で、詐欺にあったような気がしました。タイトルがよすぎるのよね。思わせぶりにもほどがある。
原題:Death in the Stocks
作者:ジョージェット・ヘイヤー
訳者:猪俣美江子
出版社:東京創元社
ISBN:4488127118
もともとはヒストリカル・ロマンスの作家だそうで、なるほど、ちゃんと伏線なども張られているミステリーではあるものの、途中から「あっれー?」と思うようなロマンス風味が出てきてました。まあ、推理の邪魔になるほどじゃないからいいんですけど。
一番の売りはキャラクターたちが個性的なこと。どこまで本気なのかわからない画家や、思ったことはなんでも口にしないと気がすまないはねっかえり娘、酒飲みのろくでなしだが憎めないギャンブル狂など、まともな人物はほとんど出てきません。彼らの会話には最初のうちイライラしてしまうのですが、だんだん慣れてきてそのうち楽しめるようになってきます。
最初の3分の1くらいで犯人の目星はついてしまうので、あとはどうやってやったかの種明かしだけなのですが、それがなあ。肝心の部分がどうにも曖昧で、詐欺にあったような気がしました。タイトルがよすぎるのよね。思わせぶりにもほどがある。
原題:Death in the Stocks
作者:ジョージェット・ヘイヤー
訳者:猪俣美江子
出版社:東京創元社
ISBN:4488127118
by timeturner
| 2011-09-04 20:56
| 和書
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