2011年 04月 03日
イギリス文学探訪 |
英文学の舞台となった土地、それを書いた作家ゆかりの土地を訪ね、作品に宿る土地の霊を感じてみよう、という趣旨の軽い観光案内です。
もともとがラジオでの放送用に書かれたものに訂正補筆したものだそうで、ですます調の文章はわかりやすく、すっと頭に入ってきますが、同時にすっと抜けていってしまうような気もします。読んだ瞬間は「なるほど」とか「へえ」と思うのですが、次のページに移るともう忘れてるというような。まあ、これは私の頭のほうの問題かもしれません。
たった220ページの文庫本で英文学の有名どころをことごとく押さえようというのがそもそも無理な話で、当然ながらかなり浅い、ごく表面的なレベルにとどまっています。研究書ではないのでそれでいいわけで、読んだ人が興味をもった作家なり土地なりをさらに深く調べていくためのとば口という位置づけの本です。
それにしても、明治・大正のころならともかく、2006年発行の本でホモセクシャリティを「趣味」と表現しているのはいただけないなあ。文筆家としてあまりにも無神経ですね。
作者:小池 滋
出版社:日本放送出版協会
ISBN:4140842083
もともとがラジオでの放送用に書かれたものに訂正補筆したものだそうで、ですます調の文章はわかりやすく、すっと頭に入ってきますが、同時にすっと抜けていってしまうような気もします。読んだ瞬間は「なるほど」とか「へえ」と思うのですが、次のページに移るともう忘れてるというような。まあ、これは私の頭のほうの問題かもしれません。
たった220ページの文庫本で英文学の有名どころをことごとく押さえようというのがそもそも無理な話で、当然ながらかなり浅い、ごく表面的なレベルにとどまっています。研究書ではないのでそれでいいわけで、読んだ人が興味をもった作家なり土地なりをさらに深く調べていくためのとば口という位置づけの本です。
それにしても、明治・大正のころならともかく、2006年発行の本でホモセクシャリティを「趣味」と表現しているのはいただけないなあ。文筆家としてあまりにも無神経ですね。
作者:小池 滋
出版社:日本放送出版協会
ISBN:4140842083
by timeturner
| 2011-04-03 18:49
| 和書
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