2010年 07月 29日
時計はとまらない |
あらすじを書いてしまうと、「よくこんなこと思いつくなあ」と感心する肝心要のアイディアがバレてしまうので、からくり時計とネジマキ人形の話、とだけ書いておきましょう。ちょっと怖くて、でも登場人物はそれぞれに魅力的で、この人は本当にストーリーテラーなんだなあと再認識しました。
子ども向けのホラーですので、大人にはちと物足りないかもしれないし、結末はお伽噺の定番なので真面目に読んではいけません。でも、読んでいる間、心はしっかり雪の降る中世ドイツの小さな街に飛んで不思議の世界で遊んでいました。あ、これは子どもにはわからないだろうと思ったのは、ザワークラウトとビールの香りが立ちこめるパブの描写。ニュルンベルグの古いビアパブを想い出し、無性にビールが飲みたくなりました。
しかし、ドイツの居酒屋なのに「ホワイト・ホース亭」ってのはがっかりね。原文が英語でそれをカタカナ表記にすれば確かにそうなんだろうけど、昔話なんだから「白馬亭」でよかったのでは?
時計はとまらない (偕成社ミステリークラブ)
原題:Clockwork
作者:フィリップ・プルマン
訳者:西田紀子
出版社:偕成社
ISBN:4037000407
子ども向けのホラーですので、大人にはちと物足りないかもしれないし、結末はお伽噺の定番なので真面目に読んではいけません。でも、読んでいる間、心はしっかり雪の降る中世ドイツの小さな街に飛んで不思議の世界で遊んでいました。あ、これは子どもにはわからないだろうと思ったのは、ザワークラウトとビールの香りが立ちこめるパブの描写。ニュルンベルグの古いビアパブを想い出し、無性にビールが飲みたくなりました。
しかし、ドイツの居酒屋なのに「ホワイト・ホース亭」ってのはがっかりね。原文が英語でそれをカタカナ表記にすれば確かにそうなんだろうけど、昔話なんだから「白馬亭」でよかったのでは?
時計はとまらない (偕成社ミステリークラブ)
原題:Clockwork
作者:フィリップ・プルマン
訳者:西田紀子
出版社:偕成社
ISBN:4037000407
by timeturner
| 2010-07-29 18:31
| 和書
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