2009年 11月 25日
12人の怒れる男 |
ロシアの裁判所でチェチェン人の少年を被告とする殺人事件が裁かれている。養父であるロシア軍将校を殺害した罪に問われており、検察は最高刑に当たる終身刑を求刑。3日間の審理の後に一般人12人からなる陪審員が1室に集められた。有罪は誰の目にも明らかに見えたが、いざ投票をしてみるとひとりの男が無罪に票を投じた・・・。
「シドニー・ルメット監督のオリジナルを超えた」というキャッチコピーが予告編についていましたが、そういう物じゃないと思うのよね。シドニー・ルメットはひとつの素晴らしい映画を創り出しただけでなく、いつの時代でもどこの国でも、表現の自由さえ許されていれば有効に活用できるシステムを映画界に提供したんだと思う。12人の異なった背景をもつ人間が一ヶ所に集まり、一人の人間の生死あるいは運命を決めるために話し合う、という芯だけがあって、あとは舞台になる土地の人間や政治状況に合わせて被告と陪審員のキャラクターを自由に変えていける。というか変えなかったらこの映画を作る意味がない。だからこそ日本版の「12人の優しい日本人」も成功したんだと思う。
ニキータ・ミハルコフが監督と聞いて失敗するわけはないと確信していましたが、予想を遥かに超えて素晴らしかった。160分という長さがまるで感じられない。いや、本当は陪審員たちに共鳴して長く感じなくてはいけないのかもしれないけど(その点に関してだけはシドニー・ルメット版に軍配が上がるかな)、あまりにもドラマチックで目が離せないです。俳優たちがみんないいですよねえ。陪審員長かっこいい!
原題:12(2007)
上映時間:160 分
製作国:ロシア
監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:セルゲイ・マコヴェツキー、ニキータ・ミハルコフ、セルゲイ・ガルマッシュ、ヴァレンティン・ガフト、アレクセイ・ペトレンコ、ユーリ・ストヤノフ、セルゲイ・ガザロフ、ミハイル・イェフレモフ、アレクセイ・ゴルブノフ、セルゲイ・アルツィバシェフ、ヴィクトル・ヴェルズビツキー、ロマン・マディアノフ、アレクサンドル・アダバシャン、アプティ・マガマイェフほか。
「シドニー・ルメット監督のオリジナルを超えた」というキャッチコピーが予告編についていましたが、そういう物じゃないと思うのよね。シドニー・ルメットはひとつの素晴らしい映画を創り出しただけでなく、いつの時代でもどこの国でも、表現の自由さえ許されていれば有効に活用できるシステムを映画界に提供したんだと思う。12人の異なった背景をもつ人間が一ヶ所に集まり、一人の人間の生死あるいは運命を決めるために話し合う、という芯だけがあって、あとは舞台になる土地の人間や政治状況に合わせて被告と陪審員のキャラクターを自由に変えていける。というか変えなかったらこの映画を作る意味がない。だからこそ日本版の「12人の優しい日本人」も成功したんだと思う。
ニキータ・ミハルコフが監督と聞いて失敗するわけはないと確信していましたが、予想を遥かに超えて素晴らしかった。160分という長さがまるで感じられない。いや、本当は陪審員たちに共鳴して長く感じなくてはいけないのかもしれないけど(その点に関してだけはシドニー・ルメット版に軍配が上がるかな)、あまりにもドラマチックで目が離せないです。俳優たちがみんないいですよねえ。陪審員長かっこいい!
原題:12(2007)
上映時間:160 分
製作国:ロシア
監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:セルゲイ・マコヴェツキー、ニキータ・ミハルコフ、セルゲイ・ガルマッシュ、ヴァレンティン・ガフト、アレクセイ・ペトレンコ、ユーリ・ストヤノフ、セルゲイ・ガザロフ、ミハイル・イェフレモフ、アレクセイ・ゴルブノフ、セルゲイ・アルツィバシェフ、ヴィクトル・ヴェルズビツキー、ロマン・マディアノフ、アレクサンドル・アダバシャン、アプティ・マガマイェフほか。
by timeturner
| 2009-11-25 20:35
| 映画
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