2009年 11月 23日
Angel On The Square |
カーチャ・イヴァノヴァは貴族の娘で、未亡人である母とふたり、大勢の召使にかしずかれて何不自由のない暮らしを送っていた。1913年、母が皇后の女官となることが決まり、ふたりは皇帝の家族と共に宮殿で暮らすことになる。豪奢な宮殿の中で皇女たちと一緒に学び、遊ぶ日々は時に皇太子の病気を治療するために訪れるラスプーチンの存在を別にすれば平和で楽しいものだったが、やがて戦争が始まる・・・。
1913~1918年というロシア激動の時代を描いた作品で、少女の視点で書かれているから難しい言葉は使われてなくて、政治や歴史の説明も非常にわかりやすい。
ちょうど「ドクトル・ジバゴ」と同じ時代。映画を見る前にこの本を読み始めていたのですが、なんとなく先に進めなくて放ってありました。映画を見てからまた読み始めたら今度はするする読めてしまった。というか、映画では当時のロシアの社会背景がよくわからなくて混乱した部分が「そうか、こういうことだったのか!」とわかってくるのです。別にそう考えて買ったわけではなかったんですが、ぴったりのタイミングでした。
作者も「ドクトル・ジバゴ」に影響された面があるんじゃないかなあ。カーチャが母親と別荘のある田舎に行って小屋に住むというあたりの展開がおんなじ。
そして、本を読んでいてサンクト・ペテルブルクの町や田舎の村の描写が出てくると、5月に見た国立トレチャコフ美術館展での風景画が目に浮かぶのですよね。読んだり、見たり、行ったりしたものがこうしてつながりあっていくのってとても心地よいです。
Angel on the Square (Russian Saga)
作者:Gloria Whelan
出版社:HarperCollins
ISBN:0064408795
1913~1918年というロシア激動の時代を描いた作品で、少女の視点で書かれているから難しい言葉は使われてなくて、政治や歴史の説明も非常にわかりやすい。
ちょうど「ドクトル・ジバゴ」と同じ時代。映画を見る前にこの本を読み始めていたのですが、なんとなく先に進めなくて放ってありました。映画を見てからまた読み始めたら今度はするする読めてしまった。というか、映画では当時のロシアの社会背景がよくわからなくて混乱した部分が「そうか、こういうことだったのか!」とわかってくるのです。別にそう考えて買ったわけではなかったんですが、ぴったりのタイミングでした。
作者も「ドクトル・ジバゴ」に影響された面があるんじゃないかなあ。カーチャが母親と別荘のある田舎に行って小屋に住むというあたりの展開がおんなじ。
そして、本を読んでいてサンクト・ペテルブルクの町や田舎の村の描写が出てくると、5月に見た国立トレチャコフ美術館展での風景画が目に浮かぶのですよね。読んだり、見たり、行ったりしたものがこうしてつながりあっていくのってとても心地よいです。
Angel on the Square (Russian Saga)
作者:Gloria Whelan
出版社:HarperCollins
ISBN:0064408795
by timeturner
| 2009-11-23 18:31
| 洋書
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