2005年 03月 27日
The Fifteen Streets |
好きな俳優がらみで見る映画というのは自分の好みとは離れたジャンルのものであることもあって、時に見るのが苦痛だったりします。本来だったらめったに見ないホラーとかヴァイオレンスものとかだとDVDを買ったはいいけどなかなか見る気になれず、いまだに棚でほこりをかぶってるなんてのもあります。
日本でリリースされていなくて、海外から取り寄せなくてはならない作品の場合は言葉の壁もそれに加わります。英語字幕がついていればラッキーなんですが、なぜか私が見たいと思う作品にはついていないことが多い。アメリカのものだと聴覚障害者のためのクローズド・キャプションがついていることが多いらしいんですが、私の使っているソフトだとそれは見られません。
英語音声だけの場合はかなり集中して見ないと話の筋が理解できないので、そのうえに苦手なジャンルだったりすると二重苦です。
というわけで金曜に英国アマゾンから届いたDVDも「寝る前に若き日のショーンの顔だけ拝んでおこう」というつもりで最初のほうだけちょっと見てみたら、これがなんと途中でやめられないエビセン体質映画で翌日は早めに起きなくちゃならない日だったにもかかわらず、夜中までかかって全部見ちゃいました。
エビセン体質映画と言っても別にジェットコースター・アクションとかいうのでは全くなくて、ビクトリア時代末期、北部イングランドの港町(ニューキャッスルに近いタインサイド)での労働者家庭の話です。働けど働けど暮らしはらくにならず、階級の差は厳然としてあるし、今の生活から抜け出すには何もかも捨ててアメリカに移民するしかない、というどん詰まりの生活なんですが、どうしてか完全には暗くならない。喜劇仕立てというわけじゃないけど、そこかしこにユーモラスな庶民の暮らしがかいま見える。
この作品の原作はイギリスではかなり人気のあるキャサリン・クックソンという作家の小説なんですが、彼女の持ち味なんでしょうか? 向田邦子をイギリス人にしたみたいな感じというか。
アイルランドの貧しい農民を主人公にした「ザ・フィールド」はリチャード・ハリスやジョン・ハートといった演技派俳優を使った見ごたえのある映画でしたけれど、あまりの暗さに見たあとずっしりきました。が、こちらのほうは見たあと元気になる。別にショーン・ビーンがももひき姿でも可愛かったから、というわけではありません。(目が腐ってる?)
7人家族の長男は人のよさそうな笑顔が印象的なオーウェン・ティール、ハンサムだけどろくでなしの次男にショーン。このふたり、デレク・ジャーマンの「War Requiem」でも一緒のシーンに登場しています。
「The Fifteen Streets」1989年 イギリス
監督:デヴィッド・ウィートリー
製作:レイ・マーシャル
日本でリリースされていなくて、海外から取り寄せなくてはならない作品の場合は言葉の壁もそれに加わります。英語字幕がついていればラッキーなんですが、なぜか私が見たいと思う作品にはついていないことが多い。アメリカのものだと聴覚障害者のためのクローズド・キャプションがついていることが多いらしいんですが、私の使っているソフトだとそれは見られません。
英語音声だけの場合はかなり集中して見ないと話の筋が理解できないので、そのうえに苦手なジャンルだったりすると二重苦です。
というわけで金曜に英国アマゾンから届いたDVDも「寝る前に若き日のショーンの顔だけ拝んでおこう」というつもりで最初のほうだけちょっと見てみたら、これがなんと途中でやめられないエビセン体質映画で翌日は早めに起きなくちゃならない日だったにもかかわらず、夜中までかかって全部見ちゃいました。
エビセン体質映画と言っても別にジェットコースター・アクションとかいうのでは全くなくて、ビクトリア時代末期、北部イングランドの港町(ニューキャッスルに近いタインサイド)での労働者家庭の話です。働けど働けど暮らしはらくにならず、階級の差は厳然としてあるし、今の生活から抜け出すには何もかも捨ててアメリカに移民するしかない、というどん詰まりの生活なんですが、どうしてか完全には暗くならない。喜劇仕立てというわけじゃないけど、そこかしこにユーモラスな庶民の暮らしがかいま見える。
この作品の原作はイギリスではかなり人気のあるキャサリン・クックソンという作家の小説なんですが、彼女の持ち味なんでしょうか? 向田邦子をイギリス人にしたみたいな感じというか。
アイルランドの貧しい農民を主人公にした「ザ・フィールド」はリチャード・ハリスやジョン・ハートといった演技派俳優を使った見ごたえのある映画でしたけれど、あまりの暗さに見たあとずっしりきました。が、こちらのほうは見たあと元気になる。別にショーン・ビーンがももひき姿でも可愛かったから、というわけではありません。(目が腐ってる?)
7人家族の長男は人のよさそうな笑顔が印象的なオーウェン・ティール、ハンサムだけどろくでなしの次男にショーン。このふたり、デレク・ジャーマンの「War Requiem」でも一緒のシーンに登場しています。
「The Fifteen Streets」1989年 イギリス
監督:デヴィッド・ウィートリー
製作:レイ・マーシャル
by timeturner
| 2005-03-27 17:56
| 映画
|
Comments(0)